お月様を眺めよう
今宵は満月だにゃ
今日くらいは
上を向いてみよう
重い頭を持ち上げて
「なんだか慣れない感じだ」
そう言ってへらへら笑う君は
すぐ顔を下に向ける
君の足元に
お月様はないのににゃ
下を見たって何もない
あるのは重暗いずっしりとしたものだけ
ずっと
ずっと
下を見てたら
その重暗いモヤモヤに
足を掴まれて
引き摺り込まれてしまうのにゃ
ずっと
ずっと
下を見てたら
君にだけ輝く
ヒカリのタネを
取り損ねてしまうのにゃ
ぼくには出来ないから
わたしはもうダメだから
そうやって
下を向いてばかりだと
何にも始まらにゃいのにゃ
そりゃ失敗するかもしれにゃいし
ダメダメかもしれにゃい
時には泣きたくなっちゃうし
諦めたくなっちゃうにゃ
うつむいてしまうのも
出した手を引っ込めてしまうのも
もう一度傷つくのが怖いから
進まなかったら転ぶこともにゃいもんにゃ
でもにゃ
進まなかったら成功することも出来にゃいにゃ
下を向いてたらお月様が見えにゃいように
夢を持つ人にしか
夢は叶えられない
希望を持つひとにしか
ヒカリのタネは芽吹かない
君に課すミッションは
「上を見上げること」だにゃ
きっと見えてなかった何かが見えてくるから