約束してた喫茶店の駐車場に着き、先生に電話をかけると「今日実は奥さんも一緒なんだよね」と。
正直動揺しました。
なぜ奥さんも一緒に?
話したかった事をほとんど忘れてしまい、頭が真っ白になりました。
当時先生と男女の関係があったとか、そんな事は一切ありません。
ただ、数多い生徒の中で唯一私だけ下の名前で呼ばれてました。
先生が私に好意を抱いていたのは知っていましたが、彼は既婚者でしたし私も生意気ながら”私の事が大好きな先生”としか思っていませんでした。
約2時間、会話したのはほとんど奥様の方でした。
中学生活の思い出話なんてほんの少しで、印象に残っているのは先生家族の身内の話題。
奥様は、夫が教え子に対して何か良からぬ気を起こすんじゃないかと思い心配で着いてきたと言っていました。
私にも夫と子どもがいるので先生とどうこうなりたいなど全く考えてませんし、先生にもそんなつもりはないと思います。
趣味=部活で、人間関係も上手く行かず、成績も下降気味だった私を常に気にかけてくれた先生。
今更だけど感謝の気持ちを伝えたかった。
眼鏡をかけ化粧っ気も無く地味だったけど、大人になり垢抜けた私にお世辞でも良いから「綺麗になったね」と言われたかった。
一度だけ2人きりで会って当時素直になれず話せなかった事を伝え、思い出の共有をして楽しいままでお終いにしようと、今回で先生に会うのは最初で最後と決めてました。
それも叶いませんでした。
ただただ悲しいです。