せっかく、せっかく死ぬチャンスをもらった夢を見たのに、夢の中では私は、死にたいのは現実と変わらなかったくせに、死にたくないなんて、死のうともしないで、同じ夢にいた昔の友達も殺してしまって。「寒い、寒いよぉ」なんて言って死んでいった友達を一瞥もできないで。多くの人が死んでいくそのゲームの中で私は結局生き残って、お母さんとおじいちゃんも死んで、それでも、一緒に生きていた私の家族はそんなこと気にもしてないで、くるまでかえったんだ。死にたいなんてずっとずっと心で叫んでるくせに、どうして死ななかったの。死にたくないと思っていることを自分に突きつけられてしまったの。死ねない、死にたくないけど、ああ本当は死にたいんじゃなくてただ楽になりたいだけなんだ。そう気づいて、やっと心のおもちゃ箱を開けて、でも今まで逃げてきた現実と向き合えるわけも、そんな気もしない。やっぱり死にたい、でも嫌だ死にたくない、本当は、本当は、全部から逃げたいだけのくせに。早く諦めて、死ぬか、生きるかを決めて。平日の昼にこんなことを書いて人生を浪費しているくらいなら、早く目の前にある義務を遂行して。死にたくないなら諦めて生きると覚悟を決めて。逃げたいなんてお前が言っていいと思っているのか。結局、逃げられないなら、全部やるしかないんだよ。できもしない妄想ばかりしないで。死にたいなんてお前に言う資格なんてないんだから。もうわかっただろ。おまえがずっと見てきた夢で気づけただろ。
自分に死ねって言うより、生きろって念じる方がずっと辛い。
現実から逃げるな。