ひっさびさの物語!
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『自宅警備物語』3
ふぅ…
とりあえず、今の状況を整理しよう。焦っても何も始まらないからな。
まず、サクラの配信。
喜んで開いたら、椅子に座らされた女性。恐らくサクラ。
俺は彼女にコメントを送ってみた。
すると、もうひとつのコメント。
『さくらだよきのくんたすけて』。
無変換、というところから焦りを感じる。
という感じだな。
あれから数分。配信画面に変化は無し。
視聴者数も増えず、不安は募るばかりだった。
このままぼーっと眺めているわけにもいかないしな…
とりあえず俺は、唯一の知り合いであり(自称)親友の通称『たけのこ』へ連絡をすることにした。
~DM~
『サクラが危機なんだ!助けてくれ!』
『ど、どうしたんだよ急に!』
『何があったんだ?一体。』
『説明は後だ!』
『とりあえずサクラのチャンネルに飛べ!』
『お、おう。』
・・・。
『飛んだぞ。』
『それで?何だって言うんだ?』
『配信が、あってるだろ?』
『…は?』
『いや、配信なんてあってないけど?』
『きの、それ本当にサクラのチャンネルか?』
そう聞かれ、俺はもう一度チャンネル名を見る。
これは確かにサクラのチャンネルだ。
『間違いねーよ』
『これはサクラのチャンネルだ』
『不具合かもしんねーから、後で確認しておく。』
『それで?何があったんだ?』
『実はな…』
俺は、さっきあったことの一部始終を話した。
『それって、お前、巻き込まれてね?』
『どういうことだよ?』
『''スナー''ってさ、そういう機能無かった?』
''スナー''とは、俺が使っている動画配信サイトのことだ。
サクラもたけのこもここで知り合った。
『何かさ、''特定の人にしか動画を見せない''機能
。』
『…ある。』
『特定非公開って機能。』
『それでさ、お前が指定されてんじゃねーの?』
・・・。
もし、そうだとして。俺が選ばれてるとして。
俺に、サクラを救うことが出来るのだろうか。
その時、配信画面に異変があったことに気が付いたのは、無論。俺だけだった。
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