もしかしたら貴女は、子供が出来たら何か変わると期待したのかも知れない。そんな状態にあったのだとしたら、貴女もつらかったんだろうね。
でもね、捨てるなら、粗末に扱うなら、助けてくれないなら、私を産まなければよかったんだよ。
こんな苦しみだけを私にくれて、生きる力やお金を搾取して、結局貴女は幸せになれずに死んだ。
私は生きる事も苦しくて、死ぬことも苦しくて、どちらにも行けずに本当に本当に苦しんでいるよ。
貴女は私に沢山の嘘をついたね。再婚する時に、養父となる人に「お父さんになってといいなさい」と言って電話をかけた。それがきっかけで虐待の毎日が始まったけど、貴女は助けてくれなかった。
私は捨てられた事をついさっきの出来事のように思い出せるのに「捨ててない」と言ったよね。私とは一度も向き合ってくれなかった。
やがて私の存在は重荷になっていったんだね。こなさなければならないやっかい事の一つとして、私は貴女を苦しめたんだろう。
でも私は、捨てられたくなかったし、今でもパパとママに迎えに来て欲しくて泣いてるよ。
もう絶対に迎えに来てくれないとわかってるのに、ずっとずっと泣いてるよ。そして生まれてきたくなかったと、自分を痛め付けてるよ。
誰もいない。誰もいない。私を思ってくれる人もいないし、消してくれる人もいない。だからいつか、私が自分で自分を消すしかないんだね。そんなことまで私がしないといけないなんて、ねえ、どうして私を堕ろしてくれなかったの？どうして産んだの？
私は、生まれてきたくなかったよ。
世界はこんなに素敵なのに、私の居場所はない。私は作ることができなかったよ。失敗しちゃった。できなかった。
もしも許されるなら苦しまないで死にたいよ。
でも多分、私はたくさん罰を受けないといけないから、痛くて苦しんで恐怖に怯えながら死なないといけないんだ。
みんな幸せになるといいね。私にはそうなっていける力がないから、この世界から出て行くね。
もし生まれ変わりというものがあるとして、今度が素敵な人生になるよと約束されたとしたも、もう私は生まれてこない。もう二度と人生なんて、命なんていらないよ。その分誰かが生きて幸せになれたらいいね。
後少し、やることを終えたら終了するよ。
そしたら本当に本当に、初めて心からほっと安心できるんだと思う。
