すべてを捨ててどこか遠くへ行きたいね
私がいなくなって困る人や悲しむ人は少しはいるけど、結局私が消えてもなんだかんだ、どうにかなるんだろうな
本質的に必要とされることがないっていうか
誰にでも埋め合わせができるような、そんな存在
自分は特別な存在じゃないだとか、そういうことを本気で悲しめる時期はとっくに過ぎた
私は私のことが好きじゃないけど、そんなに嫌いでもない。悪くないって思ってる
特別な才能がなくっても、ずっと持っていた夢が叶わなくっても、誰かの唯一の存在になって愛されることがなくっても、私は私を否定したくはない
けれど自分の嫌いな所や人を傷つけた事を消せるのなら消したい、綺麗さっぱり忘れてしまいたい
でも、それは私が私である限り不可能なんだ。時間が経って忘れたとしても、心のどこかに刻まれてるんだ
私は学生の頃から周りに馴染めなかった、今もそう。ずっと小説を読んでいた、沢山の本と毎日対峙してた。いつか小説家になって、自分みたいな孤独感と疎外感と闘ってる誰かを救う人間になりたかった
その夢は叶わなくても、少し近い形の仕事に就くことができて、最初はがむしゃらだった。
でも今は、仕事に身も入らないし、失敗ばかりで、そんなことで全て放り出したくなる逃げたがりの弱い自分も嫌になる
だから遠くへ行きたい、消えたいわけじゃない。
どこかで消えてもいいと思ってるけど、積極的に消えてしまいたいわけじゃあない
遠くの街で、極力人と関わらず、静かに孤独に暮らしたい。誰も傷つけず、誰にも傷つけられず、そーっと生きてみたい