人間でない私はどうしてここにいるんだろう。適応出来ない自分が醜く見える。

彼女と会話出来ていた数ヶ月前からは非人類感が薄らいでいたけど、もう彼女と話すことも出来ない。
唯一の理解者だったと言っていいだろう。これから先の未来、私は人間ではなくなる。
だけど本音を書くならば……もっと一緒に話したかった。ゲームをして、背中合わせの関係を続けていたかった。友達でも恋人でも肩書きは何でも良かった。直接顔を合わせたことはないネット上の気軽な関係なのに、信頼関係が目に見えて育まれた。貴女のお陰で少し人間に近づけた事を伝えたかった。
いっぱい貰った。貧乏な私は最大限の気持ちと信頼で答えられたかはわからないけど、私の言葉に感謝してもらえた。それを信じられた。あの時が人間だったピーク。

私は人類が嫌いだ。
人間らしさという曖昧な言葉で煙に巻く人間。性善説も性悪説も混ぜて彩った清濁合わせ飲んだ混沌とした世界。
何が正しい、正しくないを他人が決められる傲慢な感情。
多様性、自由という言葉一つで鶴の一声どころか首を折ろうとする社会。
嘘だらけで、裏切られる事すら自己責任に転嫁される。
そういうのばかりじゃないと信じても、自分を強く持っても、ひ弱な自分はすぐに助けが欲しいと言いたくなる。だけど弱さを責められる事も嫌だ。我が儘な人外だ。

だからといって誰かに傷付いてほしいだなんて思わないし、滅んでほしい世界があるわけでもない。慢性的に希死念慮が続いているだけで、人に優しくあれと積極的に人助けをする側だ。
だけど力は無い。賢さもない。助けられたと思い込んでいるだけで、きっと「余計な事を」と思われている。そう裏付けるだけの出来事が、何度もあった。

もう嫌だ。自分を人間だと思いたくない。
何も出来ない。病名もわからない。そう診断された。怠けなのかもしれない。じゃあ何で毎日泣いているのかもわからない。知識を日々蓄えても専門家でもないからわからない。

仕事も出来ない。怒られるのが怖い。怒鳴られると足が震えて立てなくなる。社会人として致命的な欠陥だ。私はそう思う。
誰かに言っているわけでなく、私が、私をそう思う。定義付ける。

ようやく本音を書けている今でも名前を知らない誰かを不安がらせたくない。心にグサッと刺すような事を言いたくない。ごめんなさいしたくなる。生きててごめんって。話してごめんって。私は人間じゃないんだ。人を傷付ける存在でごめんなさい。って。

これを読んでくれている優しいあなた。不幸に打ち負けない柔軟さと、仲間を持ってくれることを願う。
強さなんてろくに役に立たない。しまいには軟弱になる使い捨ての盾だと私は思うから。
人外が、何言ってるんでしょうね。