友人に誘われて久々に夜の街に。
なんていうか全然楽しくなくって、友人のせいじゃないし、店の人のせいでもない。自分の内面に問題がある。もう何も楽しめないのかも知れない。
接客はありがたいけれど、おままごとにしか見えないし、いや、むしろおままごとの方がずっと楽しかった。
他人の話を聞いていても何も感じない。自分の話をしてみても感触がない。
つまらない。もう楽しめることが何もない。ゲームをしてみても面倒な作業にしか思えない。
人との会話は空虚。泡。埃。
人と人が繋がる理由がわからない。距離感がわからない。
眼前の光景が現実と思えない。自動で動いている人間。
現実から逃げてきた罰だろうか。逃げた罰。
人間の心が結局最後まで理解できなかった。残念。
もう流石にあきらめた。
うごめくロボットたちを傍目に生きていかなければならないなんて。
「自分って変わってるって思ってたけど変わってなかったんだよ」って言われても。このロボットの私変わってると思ってた変わってない話は何なんだ。
人間が怖くて仕方ない。自由自在に動く思想ロボット。
本心がわからないし、このロボットたちの目には、俺は取るに足らない埃にしか見えていないのだ。
埃かぁ。無価値過ぎて目にも留まらない埃。さびしいな。透明人間って、さびしいんだ。