反面教師だけいても子供は育たない。
どれだけ多くの大人に囲まれても、たとえ両親とも揃っていても、たとえ兄弟がいても、
みんなダメなら見習いようもない。
そうして僕は子供のまま、時間だけが過ぎていく。
大人は怖い、クズ、ろくでなし。
男は、ゴミ、口だけ、態度だけ、見てくれだけ。
女は、卑怯、口だけ、態度だけ、嘘つき。
偽善、見捨てるに容易い、冷たい。
こうして命の価値を見失う。
どうしてこんなどうしようもない場所で生きていけるんだろうか。どうしてこんな世界が当たり前なんだろうか。優しさだけで生きていける世界はないのだろうか。どうして優しい人がいないんだろうか。
こんな世界に、本当に命の価値があるのだろうか。
せめて人のせいにできるだけの強さが欲しい。
最後の一言が残念です。
まあ、そう言いたくもなるでしょうけれど。
でも、人のせいにできる強さを持ってしまっては、あなたが嫌っていたような大人になってしまいます。
優しい世界にしたい、優しい人になりたいのなら、人の愚かさを許す懐の深さを持つ方がよいかと思います。
優しくあろうとすることも、強さを必要とします。
その強さに比べたら、人のせいにすることなど容易い程です。
本当に優しい人というのは、とてつもなく強い心を持っておられます。
ただ単に許すのではなく、相手の奥にある弱さを理解して許すのですから、人生経験も必要です。
同じ強さなら、ぜひそちらを目指すことをおすすめします。
愚かな人を前に、優しく微笑んで許したり諭したりする菩薩には誰も敵わないでしょう?
深い慈悲があってはじめて、人は改心するのだと思います。
結果的に、少しでも世の中はましになるかもしれません。
菩薩がお手本になるぐらいだから、優しくあることは相当大変なのだと思いますが、なりたい人だけでも目指しましょうよ。
ちなみに、私もそれを目指す一人です。