いじめられている訳でもない、家庭環境がとても悪い訳でもない、友達もいる、でも辛いです。私の価値が分からない。誰でもいいような気がするんです、私の立ち位置

私も学生時代は真面目で通してましたが、生徒会に所属されていた生徒の事は、憧れの目で見ていましたよ...! とてもじゃないですが、私の様なふつうの真面目な生徒には務まる仕事ではありませんでした。凄いです！

そんな真面目で偉いあなたが死にたいとまで悩まれているのがいたたまれず、長文になってしまいました。少し厳しい事も申し上げますが、あなたに死んでほしくない、ただその思いばかりである事は心に留めて頂けると嬉しいです。

自分でも見つけられない価値は誰かに見つけてもらえるはずがない...
いいえ、逆です。
他人が見つけられるあなたの価値を、あなたが見つけられてないだけなのです。
それだけ厳しい目で自分を見つめられていては、殆ど全ての価値を見逃してしまいます。

そもそも、世の中で一番上、特別な職に就いている人間は都合上一握りです。船頭多くして船山に登ると言いますし。
イラストの世界も、勉強も、今の時代簡単にランキング付けされてしまいます。便利ではありますが。
では、指導者、ランキング上位者以外の人間は皆無価値なのですか？
クラスで目立たない人間は無価値なのですか？
みんな簡単に首がすげ替えられる、そんな人間は生きていたってしょうがない？
それをあなたは他人に向かって真正面で言えるでしょうか。無個性な、社会の歯車は死ねと。あなたの小瓶は、あなたに対して、それだけの厳しいことを言ってしまっています。とても悲しいです。

この小瓶の文章は、自分の環境より惨い状況の人が存在しうる事への配慮から始まり、そしてそれに起因するあなたへの糾弾に終わる... 人の事を思いやれるのはいいですが、あなたの悩みを矮小化してどうするんですか。あなたの悩みは、あなたを死にたいと言わしめるまで追い詰めている、重大なものですよ。

あなたは、自身の価値を見えやすい、分かりやすいものにだけ求めてしまっています。しかも、大多数によって容易に左右されるもの。自分の生を認めてくれる価値にするには、パイが少なすぎますし、流行り廃りもありますし、ともすると、達成のためにあなた自身の心を殺す必要さえ求められるでしょう。そんな残酷な価値、求めすぎないで下さい。

あなたは、一目で分からない価値も尊んであげて下さい。肝心な事は目に見えないというじゃないですか。
いじめられているわけでも、家庭環境が悪くもなく、ちゃんと生徒会で真面目に務められ、こんな立派な理想を持たれるあなたには、きっと理解してくれる親か友人が居るはずです。

あなたはもっと人に認められ、褒められ、大事にされるべき人間です。あなたが分かりやすい価値に生きる意味を求めてしまったのは、それらの不足かもしれません。

もっと、人があなたを認める言葉に敏感になるべきです。自分の事は嫌いでも、信頼する相手からの言葉なら、信じられますよね？あなたを想う言葉を、あなたは簡単に忘れてはいけません。あなたは、もっと人にそれらをねだって、甘えていいんです。あなたが考えられるだろう所の、わがままを言っていいんです。

私は、あなたの様な真面目な方がたくさん居る社会の方が好きです。どうか居なくならないで下さい。