嫌なこといっぱいあった。
仕事に慣れなくて、失敗いっぱいして、時には意図的?と疑われたりして。
ある日、いつものように仕事先に行ったら、なんだか空気がすごくヘン。
挨拶してもみんながそっけなく、話しかけても冷たい。
????と思っていたら、緊張した面持ちの社員に呼び出され、
なんだか意味不明な質問をされ、????。
後で気がついたのは、
私が不慣れで知らぬ間に商品を傷つけてしまっていたことを、
ストレスから意図的にやったと誰かが噂していたらしい。
その後、備品が見当たらないとか商品が傷ついているとかいうことがあるたび、
まず私が聞かれるのだ。
カッター使った? この箱開けたのあなた?と。
単純な私は「いいえ」とか「開けてませんよ」と普通に答えていたけれど、
全て私が疑われていたと気づいてゾッとした。
生きていくために必要があって、こんな辛いだけの、
友達にも言えないような底辺の仕事に就いたのだ。
そんな、自分から首を絞めるようなことするワケない!
周囲の冷たさ、特にパートのおばさんたちの私に対するアタマのヨワい人扱いに胃が痛くなり、
ストレスからくる心臓の痛みにも耐えながら、とにかく頑張ってきた。
私は生活のために働いている、必要があって働いてるんだ! こんなことに負けない!
帰宅するたび、少しずつヒネた嫌な顔になっていく鏡の中の自分に向かって、
チクショーっ! バカにしやがって! 私はこんなことに負けない! 絶対負けないから!!!
となんども声を押し殺して叫んだ。
幸い、下品なおばちゃんたちとはシフトの日が重ならず、
というかその日は避けて働いて、
今は良い人たちに恵まれて、笑いもたえず楽しく仕事ができている。
失敗しても、みんなお互い様とすすんで助け合える。
だいぶん慣れてきて、今では逆に不慣れな方から
「○○さーん! どうしよぉ〜!!どうしたらいい?!」と助けを求められるようになった。
これならやっていける、もう少しシフトを増やそう、そう決めた矢先、
他の慣れない仕事に回され、また苦労のはじまり。
記憶力が悪く、目で見たままを理解できない、パッと言われたことがすぐにできない、
いったん言葉にして頭の中に収めないと覚えられない私にとって、
苦痛でしかない。
また心臓の痛みが始まった。
また、少し自信が出てきたから、
おばちゃんたちと2時間だけ被る日にシフトを加えてみたのだけど、
(そうしないとシフトを増やせない)、
ひとりだけチクチク、ネチネチと聞こえよがしに嫌味を言う人がいて、
相変わらずの態度。
わざわざ口にするほどのこと?! というようなことで、遠回しに私をなじる。
それを耳にした途端、また心臓がギュッと痛くなった。
50、60にまでなって、
人への思いやりもないおばちゃんたちの存在が信じられない思い。
おまけに・・・・・もうこれは決定打だな・・・。
来週から新しいシステムが取り入れられ、これまでとやり方が変わると言う。
せっかく覚えた機器の使い方が変わってしまう。
それはみんな同じ条件だけど、
新しいシステムは私にとってかなり辛いものになるはず。
全てがLEDに変わる。
光の点滅、特にLEDの点滅がものすごく辛いんだ。
夜の対向車のLEDの光ですら脳の中を鋭い針で貫かれるような苦痛を覚えるのに、
それを一日中、仕事の中で目にしなければならないなんて。
そもそもあちこちの出入り口で発生させているネズミ避けの高周波もある。
そこを通る時は両耳を塞いで走り抜けてきた。両手にものを運んでいるときはどうにもならず、
耳の奥にギュッと力を入れて、急いで通り過ぎた。
なんども通る場所ではないから、なんとか耐えてきたけれど・・・・。
さらにLEDの点滅が加わったらもう無理だ・・・。
きっと脳がおかしくなってしまう。
でも今の仕事を急にやめたら、明日から食べていくのに困る。
すぐに新しい仕事が見つかるかどうか。
それでも・・・もう無理だな。
せっかく、「これならもう少しやっていける」と思った矢先なのに。
残念だけど、もしかしたら天からの「あなたはもっと別の場所を探しなさい」ってことなのかも。
新しい仕事、いいえ新しい生き方を探そう。
自分が壊れてしまう前に。