私はそれこそ自分が子どもの時から子どもが嫌いで、成人してからも子どもと関わらない生活だった。
でも、「子どもぎらいだ」と言うと人間性を疑われると思っていたので、黙っていた。
SNSができてから「こども、嫌い」「子ども、うるさい」「子ども、迷惑」と遠慮なく発信する人が増えて、子どもぎらいって多い上にそれを言ってしまっても大丈夫なんだなと驚いた。
SNSは匿名だから言えるんだとしても、そういう意見を目にすることで子どもへの嫌悪を我慢する気持ちが薄れてしまったような気がする。
もちろん、私はSNSで子どもへのネガティブな気持ちを発信したりしないし、今までそうしてきたように公共の場で有り得ないぐらい躾けのなってない子どもがいるのを見ても無視している。
しかし、心の中ではSNSで目にしたような「うるさいな」「親は何してるんだ?」「このまま大人になったら日本終わるだろうな」みたいなことを考えてしまっている。
以前は、そんなこと考えるのは心が狭い人間のすることだ、やめなければ、と無意識にブレーキをかけていたと思うけど、こう考える人は私の他にも結構いる、と思うだけで、別にブレーキしなくてもいいのか、という感じで普通に「うるさいな」と思うようになってしまった。
何が言いたいかと言うと、SNSでネガティブな意見が助長されるってこういうことなのかなということ。
こういう考えを持つのは良くないなと思っても、そう思ってる人結構いるからいいじゃん、というお墨付きを与えられてしまったというか……。
でも結局、不寛容な社会って生きにくいから、とにかく「子どもぎらい」自体は直らなくても「子ども」=「迷惑」みたいな考えを持たないように気を付けて、公共の場で暴れまくってる子どもがいても、以前みたいに自分とは関係ないとやり過ごし、もし困ってる親御さんとかいたら自然に助けてあげられるようなりたい。