たまに見える、一点の曇りもなく青い空。
綺麗でずっと見とれていたくなって写真に納めようとする。
でもいざカメラロールを振り返ってみると、そこにあるのはただひたすらにべたついた絵の具で塗りつぶしたような青。
こんなものが綺麗だったのか、と思って少しがっかりする。
何だか勿体なげな気持ちになるので消しはしないけれど。
残しておけば、カメラのシャッターを切ったその瞬間が色褪せることはない。
そんなことを考えていると心なしか少し笑えてくる。
そうして今日も懲りずに青を探している。
ワタシが今日も何だか上の方ばかり向いているのはそういう理由。