その昔、俺はある会社に、年次契約の社員として働いていた。
いわゆる非正規と呼ばれる社員。「非正規」って言葉、マジでおかしいと思う。この呼び方、なんか不法労働みたいで。俺はちゃんと雇用契約を結んで働いていたんだけど。まあその話はおいておこう。
仕事はやりがいもあって、俺はその時やっていた仕事に誇りをもっている。でも、実は俺には夢があって、医者になりたかった。だから、仕事やめて、医学部へ入学した。
俺は会社には受験のことは何も言わずに勉強していた。勉強はじめてから3年くらいかかったかな。仕事しながら勉強して、そのうち勉強に専念するために仕事をやめた。色々大変だったな。試験に関係する日程で有給の希望を出し、それを咎められて上司と争ったこともあった。まあ、どんなに争っても、決して理由は言わなかった。俺の人生の大切な決断を、会社の奴らに知られたくなかったのだ。
いわゆる正社員と呼ばれる無期雇用の人々は、まあ良いやつもいたけど、結構どうしようもない奴等が多かったな。そこそこに大きな会社ってのもあってか、直接口には出さないけれど、明らかに契約社員の俺のこと馬鹿にしてくるやつとかいたし。どうでも良いことでストレスのはけ口のように叱られることはもちろん、「正社員は優秀、正社員が契約社員の面倒をみる」みたいな上から目線のスタンス。馬鹿馬鹿しい飲み会を「ミーティング代」として会社経費で落としていて、その間契約社員の俺らは仕事、みたいなこともあったな。取引のある企業でも小さな企業の社員のことを明らかに馬鹿にしてたな。決め台詞は「(そこそこ大企業の正社員の)私たちは優秀」。マジで、自分で自分のこと優秀って言ってたぜ。まあ自信があるのは良いことだけどよ、人を見下して得ている自信なんてただの虚勢だろうよ。
ところで俺は、契約社員で働いている間、会社内でも会社以外でもやたら馬鹿にされたな。俺を安くこき使っておきながら「あなたは男性なので、これから家族をもって養っていかなければならないのに、今のままだと‥(これ以降の話はくだらな過ぎて覚えていない)」とかいうわけのわからないジェンダー論を武器に俺に説教してくる上司、それ以外にも「男だから」という理由で契約社員だと不安定で駄目だみたいなこと言ってくる奴等がいたな。くだらないジェンダー論。ダイバーシティの時代に、男だからという説教を聞くことになろうとは。もはやセクハラだろ。友人も、いわゆる「安定」した職業である公務員とかそこそこの大企業に勤めている奴らから、憐れまれたり辛く当たられたりしたな。俺が契約社員だっていうと、気まずくなったり、変な気を遣ってくださったり、または俺が何か言っても小馬鹿にして聞き入れなかったり。
別に、俺はどんな肩書であろうとその時やっていた仕事に誇りを持っているけどな。自分が仕事をして、人の役に立てたことを誇りに思っている。どれだけ馬鹿にされようと。っていうか、お前らが馬鹿にしている大勢の人々のおかげでお前らは生かされているんだろうが、って思っていた。しかも、今どき、ネットを通じた副業とか、様々な手段で収入を得ることが可能だというのに、契約社員が不安定だという風潮も理解不能。ってか、年次契約の社員も無期雇用の社員も、雇用の年限が決まっているかどうかの違いだけで、上下関係ではないのに、やたらマウントとってくるやつとか、頭大丈夫かと思ったわマジで。雇用期限と上下関係は無関係って、わかんねえのかな。しかも、マウントとってくるとか、そもそも仕事への敬意が足りないと思う。
で、なんか知らんが、俺が医学部受かってから、周囲の反応が急に変わった。友人や、親族など、急に俺をチヤホヤしだして。俺はなにも偉業は成し遂げていないというのに。それどころか、まだ医師にもなっていない、卒業もしていない。
俺は昔からなにも変わらないのにな。いや、成長はしているのかもしれないけどさ。でも、あの時は目の前の仕事、今は目の前の勉強をしている、ただそれだけ。そして、俺は相変わらず怠慢で、自分に弱くて、心も弱くて。弱い自分と戦っているだけの一人の人間。成長はしているだろうし、勉強して知識も増えているかもしれない。でも、別に医学部合格とともに何かが急に変わったわけではない。なのに周囲の見方だけが急に変わる。滑稽な話だ。
医学部に入ったら入ったで、大学内では試験の成績で人を見下す奴等、俺が試験でうまくいかないと、「お前のためを思って」とか言ってやたらと説教という名のマウントしてくる奴等(まあ俺は成績が良くないので)。そしてこんな馬鹿な俺のことを優秀だとチヤホヤする、学外の奴等。このギャップ。
もうさ、やめようぜ。人をやたら馬鹿にするのも、やたら尊敬するのも。マウントの取り合いにチヤホヤ。疲れるわ。馬鹿馬鹿しい。人の本質なんて、肩書でも立場でも数値でも表せないだろ。
ところで、俺が働いているときも、仕事辞めて勉強しているときも、医学部に入った後も、全く態度が変わらず俺と接してくれて、一緒に馬鹿やってくれる友人が数名いる。マジでそいつら宝だと思う。そいつらのこと、一生ずっと大切にしたいと思う。
名前のない小瓶
111421通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ものすごく同意します。
いい歳した大人でも、
他人にマウント取りたがるものですね。
私も以前単発の工場のバイトに行ったら、
常勤の人に単発バイトはクズみたいな事を言われました。
同じ仕事をしていて常勤か単発かだけの違いなのに。
今は別の所で常勤でパートをしていますが、
同じパートの同僚だった人が契約社員になった途端に
パートを見下す発言をしてきます。
契約社員はパートより偉いと言わんばかりなのですが、
実際のところパートは皆既婚者で
旦那さんの扶養の範囲内で働いているので、
契約社員になりたいなどと思っていないのです。
誰が上か、下か。
そればっかり。
嫌んなりますね。
本当にね。通訳業なんだけど、「非正規労働者」っていつも訳すのモヤモヤする。あと「未婚」も。言葉には社会の暗黙の了解が詰まっている。
仰るように、「正規・非正規」は実際仕事の内容とか労働時間・形態とも関係なく、有期雇用か否かで法律上の扱いが違うという、不合理な差別を合法化した身分制度だと思う。
30代でバーでアルバイトしていた時期、見ず知らずの客で見下してくる人、説教してくる人、たくさん居たな。はじめ意味がわからなかったけど、結局「そうですよね〜、私もそう思ってるんですけど…(恥じるような顔)」という回答が正解だった。そういう反応をすると、あら不思議、嫌なこと言ってくる相手が一転嬉しそうな顔になって、「まぁ色々あるよな、俺が子分として目をかけてやろう(意訳)」みたいなこと言って、お金落としてくれたりするんです。
人に出会うと、何かしら上下関係をつけないと居られない人って、他人と対等な位置に立つのが怖いのかもしれません。中身で勝負だと負けるのが分かっているのかも。だからこそ、自分に勝とうとしないこと(マウントをとらせてくれること)を確認しないと、人に近づけないのかも知れないな、と思いました。実際中身が面白い人はそういうことして来なかったから。人のコンプレックスってほんと色々だなと。
以下はまだお返事がない小瓶です。お返事をしてあげると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。
マチアプで上手くあくなんて思ってない。それでも相手が乗っかってきてメッセージをくれるなら、やり取りする
それでも明るく頑張りたくて。お金がなく、追い詰められて、毎日生きた心地がしていません。ノイローゼ気味で、仕事もミスが増え、このままじゃいけないと思っています
毎年この時期は次年度が不安なのに、なぜか今年は大丈夫な気がしている
「好きに勝る原動力はない」
私ももっとまともに生きたかった、病気を言い訳にしたくなかった、人に迷惑をかけたくなかった
きっとあれが初恋だった。 ②
ごめんなさい。全てに対してそう思う。以前、傷つけられたと思うことがあった。けれど、よくよく思い返したら、傷つけていたのは私の方だった。大人になった今になってやっと気付けた
好きになれる人がいるかもしれないけどなり切れなくて、好きでも付き合ったり出来るのか分からなくて不安です。
どこにいても気持ちが休まらない、疲れる
以前の小瓶の焼き直しですみません。私はもう、悲惨な末路で人生終わっても良いです
大人になれない。上司に軽んじられてるって感じる。今の上司は凄く良い人。でも、うちの課は子供が小さい母親が多くて、そうじゃない私は都合良く扱われてる
当たり前のような幸せ
辛い。コミニケーションとはどういうことか分からなくなってきた。
死ぬ勇気はないけど定期的に死にたくなる。飼ってるペットが亡くなったら死の準備を進める未来さえ脳内では描いてる
自分を一番苦しめているのは過去の自分