自分自身は可愛いけど、自信を持てない。
みんなと仲良くなりたいけど、傍観者でいたい。
友人ともっと仲良くなりたいけど、心の距離は縮めたくない。
もっと本気で取り組みたいけど、疲れるからやらない。
ちぐはぐな矛盾だらけ、でもそんな自分が好きだ。
だから、みんなに忘れてほしい。
友人、優しくくれた人、好きだった人。
親族、そして家族からも忘れられたい。
私は誰にも知られずに、本当の無の状態で死にたい。
結局、人は死ぬ。
それで悲しませるのも嫌だし、見たくもない。
誰も知らないければ、簡単に死ねるんだと思う。
当然痛みは想像を絶するだろうし、擦り傷だけで痛いと言っているクセに何を言っているんだとも内心で感じている。
精神的に受け止める死への覚悟のようなもの。
何も背負っていなければ、未練や意義はない。
私は未練がある。まだ死ねないようだけど。
まあ、私ではなく親が作った借金のこと。
これが返済したら、心置きなく死ぬ。
それが私が今生きている意義でもあるのかも。
結婚もするつもりもないんだ。
何より、私は責任を持ちたくない。
私は自分自身が好きなのと同時に出来損ないだとも認識している。これはただの意識に過ぎない。
だが、出来損ないが家族を持ってはいけない。
私の両親はあまり良い人格をしていないから。
愛してしまった人と愛すべき子供を護れもしない奴では、そんなことを考えるだけでもおこがましい。
母からは「どんな人を連れてくるんだろうね?」とよく聞いてくるが、残念ながら連れてくる気はない。
味方や仲間が欲しいと思っていた時もあった。
けど、結局は独りが一番だと気づく。
理由は、私には誰一人理解者は居なかった。
慣れてくると、独りの方が落ち着く。
しかし、人生の味は面白くはならない。
そうなると、私はつまらない人間なのだろう。
確かに人に認めてもらいたかった願望はあった。
誰も私のことは認めてはくれなかったが。
私のことを応援してくれている人達はいる。
何故か?
自分のやっていることが善意だと思い込み、私からの見返りを求めているからだ。
「屋根のついた所で働きなさい」
「あんた、何なるか楽しみだわ」
「どうせ、自由に出来るのは今だけなんだから」
期待なんかして欲しくない。
私がしたいことは否定するのが上手で、平気で自分の期待を押し付けるのは得意だ。
私はあなた達とは違う。私自身でしかない。
私のことを本当に考えているならば、私を少しは尊重してくれるのではないだろうか?
愛ってのは押しつけにしか過ぎないね。
相手のことを喜ばすために愛を与えるのに。
私のことを考えている?
そっか、自分だけのフィルターでしか分からない考え方で私を喜ばすためにしている、ならば、それは愛だし、私が妥協するべき所だろうね。
渋々と受け入れてきた。
だから、本当に自分のやりたかったことは昔に捨ててきてしまったらしい。
十人十色。素晴らしい言葉だ。
幸せな人だけではなく、不幸な人もいる。
愛された人がいれば、愛されたくない人もいる。
好意に気づける人がいれば、気づけない人もいる。
期待に応えられる人もいれば、期待を重荷に感じる人もいる。
ああ、私以外の人達が幸せになればいいのに。
そうすれば、私だけが悪人になって殺されるのに。
残酷だよね、この世界は。
狭いのに広くて、死にたくても死ねなくて。
生きてるから辛いのではなく、生まれたから辛い。
本当に欲しかったのは、自分なんだろうな。
愛したくてたまらない自分自身だったんだろうな。
それでも、私は愛することはできなかった。
けれど、そんな自分が好きなんだな。
それだけでも自分を誇るにはもったいないくらいの名誉だと思うんだ。
ここまで読んでくれて、ありがとう。
読んでくれた人も自分を尊重することを忘れずに。