少しブラックなことをいうけど,複雑ないまの現代社会,どんなエリートでも,どんなに頑張っていたとしても天変地異や不可抗力など自身の力及ばない範囲でいつ転落するかなんてわからない.些細なミスがこれにつながることもある.ただでさえ嫉妬ややっかみがたくさん飛び交い,足を引っ張りあったり傷つけあったりすることの多いこの社会,調子に乗っていると残念ながら足元を救われる.学校や社会で一時的に高く評価されたとしてもこれが永遠に続くとは限らん.明日は我が身.日本でさえ残念ながら誰しもが身分の永遠な安全は保証されていないし,絶対的な正義が通らないことも多い(もしこれが通っていたらいじめやうつ病で苦しむ人なんていないし,無意識のうちに人を傷つける人もいないはずだから).たとえ東大・京大卒のエリートであったとしてもだ.成功が必ずしも人生のプラチナチケットになるかなんてわからんし,むしろかえって仇になることもある.でもこのことが心の底からわかるようになれば,ほぼ常時冷静を保って頑張れる気がする.失敗ベースで物事を捉えて頑張れる感じ.本当に大切なこととは,苦しみや痛み,先の見えないもやもや感を抱えながらも,自分自身があがけるだけあがくことではないかと.心配するのはたどり着いた先が行き止まりであることを知ってからでも遅くない,仮にそのときがきたときに立ち止まって自分自身と向き合い考えたらよいのではないかと.人事を尽くして天命を待つ.このことはおそらく人生にも当てはまる気がする.うまくいかないことが多い人生だけど,最初から無理だと投げ出しあきらめているわけではないのでそこの違いだけは理解しておきたいものである.さらにいえば,自身が味わってきた苦しみや痛みを誰かを助ける力に変えられたらすばらしい.