昨日、中学校の頃の担任の先生の夢を見た
明るくて、少し変わってて、とても優しい人だった
夢の中で私は中学三年生で卒業式の日だった
友達と別れるより先生と別れる方が辛くて
夕暮れの教室で黙って泣いてた私の制服のリボンを笑って直してくれた
ただそれだけの夢。
リボンを直してもらいながら私は、
先生に忘れてほしくなくて、ずっと私が先生を覚えてるように、ずっと忘れないでって祈ってた
何百人といる生徒のうちの一人
特別、先生と思い出があるわけでもない
これから先生は多くの生徒を受け持っていくのに
忘れられてしまうのが怖かった
「私のこと忘れないで」なんて現実でも夢でも言えなかった
最後に笑って名前を呼んで何か言ってくれたはずなのに
聞こえなくて
先生、変わらないなって思いながら目覚めたら現実でも泣いてた
今でもこんな夢を見て、
在学してた頃はわからなかったけど
たぶん私はその先生のことが好きだったんだと思う
憧れの範疇を越えないけど限りになく恋に近かったかもしれない
ああ、もう一度会えたら私を見てなんて言うだろう
あの頃みたいに素直で、明るくもない私に
変わったねって、先生に、言われてしまうのかな