ねぇ、
そのパッチリした目
私より長くてバサバサの睫毛
その割に鼻はちょっとぺちゃんこで
もじゃもじゃの髭
小さな手
細くて華奢な割に逞しい胸
ちょっと我が儘なとこ
すぐふてくされるところ
いつも憎まれ口叩いて私をいじめるとこ
でもふと言った一言 ちゃんと覚えててくれるんだよね。
説教くさいとこ
心配性なとこ
ニカッと笑う そう、その笑顔。
あなたの匂い…
優しく 強く 抱きしめてくれる腕
小さなキス
少し高めの体温
真っ直ぐで、真っ直ぐすぎて、不器用で、
本当に不器用で
そんなあなたが 大好きなの。
大好き。
私ね、たまに死にたいって思っちゃうの。
生きてることが辛くなる。自分が汚物みたいに思えて、害悪に思えて…
今日ね、本当は死んでしまおうかと思った。
もう疲れたって思ったの。
君はなんだかんだモテるし…
あの仲間たちがいればきっと大丈夫って思った。
でも、君が悲しむ顔想像したの
もしも 私が 突然死んだら…
私を大切にしてくれてた君は きっと悲しむ…
その顔を思い浮かべると 涙がでてくるの
君を悲しませたくない
幸せでいてほしい。
そう思ったら死ねなかった。
ねぇ
私はバカで不器用で恥ずかしがり屋だから絶対に言えないけど
君のことすごく愛してるの。
君を悲しませることだけは したくない
あなたの涙だけはみたくない
あなたの頬を涙で濡らしたくない。
あなたは きっと あまり長くは生きられないから
きっと 私が まだ おばさんのときに 先にいってしまうから
でもそれはあなたがえらんだ生き方だから
だから せめてあなたが流す涙が少なくて済むように
私はがんばって生きることにしたの。
ねぇ
好きだよ
好きで 好きで 好きで
涙がとまらないよ
お願い
傍にいて
先に逝かないで
その
パッチリした目が
私より長くてバサバサした睫毛が
ちょっとつぶれた鼻が
ニカッと笑う笑顔が
その あなたの匂いが
いつか灰になってしまうことが怖くて
今日も眠れない。
愛してる
愛してる
強がりな私はあなたには直接言えないけど
ここで言わせてください。
お願い
どこへも行かないで
ずっと ずっと ずっと
私が死ぬまで 傍にいて
ずっと抱きしめてて
誰よりも誰よりも愛してる
愛してる