高校生活最後の日の僕
(美しくない表現、際どい表現を含みます。閲覧する際は十分ご注意ください。)
学校に着いた頃にはなぜか手足が震え、呼吸も乱れて、胸も痛いし、動悸がして…とにかく元気ではありませんでした。
早めに来たけど怖くて教室には入れなかったから、ホームルームが始まるまで人がほとんど通らない場所にある空き教室に忍び込んでいました。
時間がそう経たないうちに吐き気を催してしまいました。
でも卒業式直前の学校中のトイレはどこも『キャッキャウフフな空間』になっていました。言い換えれば名前の通り『化粧室』。
普段も人の気配がすると入れない僕に、そんなきらびやかで美しい空間を汚しに行く勇気はありませんでした。
顔にお絵描きする人たち怖い。
髪の毛をカラフルにする人たち怖い。
頭がお花畑(物理)になってる人たち怖い。
いつもお世話になった多目的トイレに行ったけど…『使用中』でした。
…別の意味で。
『おい、嘘だろ…。ふざけんな。そこで何してる。声、廊下に丸聞こえだぞ!?そんな場所で●●●●するんじゃねえよ!!てか、ここ学校だってわかってんのか!?やるならよそでやれや!そこ、てめえらのためにある場所じゃねえし!そもそも、朝っぱらからやることじゃねえだろうがああああああああ!!!』
と、心の中で叫びました。
言葉遣いが悪くてすみません…。
……………………。
…結局僕はホームルームが始まるギリギリに教室に着きました。
最後の日に遅刻なんて僕のプライドが許さないっ!(←つまらないプライド)
※校則がほとんどない学校だから無法地帯でいろいろカオスです。そして生徒は学年が上がるごとに荒れていきます。
学校側「校則なんかなくても当然…わかるよね?」
1年「はい!もちろんです!」
2年「このくらい許して☆」
3年「知るかwww」
式の間も頭痛と腹痛とめまいが止まらなくて倒れそうでした…。
でも式が終わって教室に戻った時、少しだけ体力が回復しました。ようやく慣れたのかな。
教室で一人ひとりに卒業証書が渡されると同時にクラスに何かメッセージを言う時間になりました。
みんな「今までありがとう」とか「このクラス楽しかった」とか「お世話になりました」とか無難なことを言う中、僕は一見普通だけど、言う人によっては闇を感じる(かもしれない)呪いのメッセージを、自分でもびっくりするほど流暢に明るい声で言いました。
みんな笑顔だったのになぜか泣き出しました。
大成功……。
僕の卒アルの寄せ書きページは埋まりました。
それを弟1に言ったら
「どれだけ文字でかいの?」
って言われたけど普通のサイズだし!確かに半分は先生だけど、先生たちだけでもかなりの人数だから、それだけみんなに書いてもらったってことだし!
具体的な高評価が多くて嬉しかったです。
90032瓶目に書いた因縁の先生(僕が逃げるように辞めた部活の顧問)にもメッセージを書いてもらいました!
2年前に僕と先輩が、その先生は色々ヤバいって校長に直訴したからか、久しぶりに会話した先生はなんか丸くなっていました。
入学早々出身中学のせいか不良呼ばわりされたり、
ヤバい部活に入ってその後逃亡したり、
バイクの免許をとり街を走っていたのがクラスメイトに見つかって本格的に不良認定されたり(校則違反ではない)、
飛び降りを試みたり、
スマホを持ってないからってハブられたり、
教師に媚を売るいい子ちゃんって言われたり、
人間関係でひどい目にあったり、
授業以外は保健室で過ごしたり、
最後少しだけ不登校になったりしたけれど…
僕は『楽しい』高校生活を送ることができたと思います。…本当だよ?
心残りは、規模を縮小したために在校生がいない卒業式だったから大好きな後輩たちに会えなかったことですね…。
とにかく無事に高校卒業できました!