結婚したらどうなの、結婚は考えないの、そう勧める母と、最近折り合いがよくない。
その話になるたび喉元まで出かかって、ぶつけられない思いを、書いてみたい。
その先にあるものはなんなの?私に、女というただの記号になって、主婦になって、母になって、あの狭苦しいムラの一部になって、普通に死んでいけというの?そんな残酷なこと、どうしてすすめられるの?
母も、婚活支援所の相談員も、結婚相談所の社員も、私を何だと思っているのだろう。私は、檻に入れられたら勝手につがいを見つける家畜か?男という不特定の記号のそばに置いたら、あなたたちの思い通りに動かなければいけない、人形か?
「その先は、ちゃんとした大人同士ですから、お任せします」って、
おぞましい!
わたしは家畜じゃない。
わたしは記号じゃない。
わたしは人形じゃない。
わたしは、まだ何者にもなれていない、未熟者だ。
わたしのかたちを決めないで。
わたしに役割を求めないで。
「その未熟さを埋めてくれるのが結婚」とか、
「人には沿うてみよというから、とりあえず」とか、
「出会えばわかる」とか、
気色悪い!
反吐が出そうだ。
どうして結婚しないといけないの。
どうして未婚だといけないの。(将来の経済的な不安はたしかにあるけれど、金目当てで動いたってろくなことはないし、相手にもその家族にも失礼だ)
どうして、生きているだけが精一杯の、こんな人間未満に、人間らしいことをさせようとするの。
どうしたって、まともに生きられない私に、どうして、普通の枠に入れというの。
いやだ、いやだ、とにかくいやだ。
少なくとも、あなた方の言う「結婚」を、私はしたくない。いやだ。いやだ。