最近、腹筋を鍛えるトレーニングを始めた
理由は簡単
もっと上手く歌えるようになりたいから
それを聞いた母は
「たかが趣味で、
何をそこまでする必要があるのか」
...と、私を馬鹿にするような口ぶりでそう言った
そんな母に、私は答えた
「この世で数少ない
『好き』と思えるものに対して
努力することの何がそんなにいけないのか」と
母は少し考え
「だけど
それで食っていくわけではないだろう」
と言った
私は
「これで食ってる人は
私の何十倍、何百倍も努力している
私の努力なんて足元にも及ばないさ」
と答えた
母はまだ何か言いたそうだったが
やがて諦め
まるで興味がなくなったかのような素振りで
自身の携帯をいじり始めた
どこまでを趣味と捉えるか
それは人によって様々であり
また、趣味にどれだけ身を入れるかも
ひとりひとり異なってくるものである
私は別に
母のものの捉え方を否定したいわけではない
ただ、価値観を押し付けてほしくはない
私は
自身が納得のいくところまで
上を見てみたいのだ
努力で伸びる可能性があるのなら
自分が限界だと感じるまで
伸ばしてみたいのだ
それが周りにとって
馬鹿らしいことでも
無意味なことでも