僕の現在位置です
今日は早起きして、家事を済ませ、お茶で一服して、宅配を受け取り、今に至る。
ありがたいことに頭痛は出ていない。
そう、先日の頭痛外来の診察で、新規の片頭痛予防薬と急性期片頭痛の治療薬のことを訊いてみたんだ。
主治医が言うには、新規の予防薬は3種類、CGRP 抗体・受容体抗体で、すべて皮下注射式。
どれも、3年ほど前に日本で承認が下りて、街のクリニックでも処方が可能な状況。
ただ薬価が高くて、たとえば一番高額なエムガルティだと一本42,675円。
3割負担でも約12,000円強だ。それを初回に2本打つ。
その後は月に1本のペースで打ち続ける。
効果の判定までに最低3ヶ月、頭痛学会の暫定 CGRP ガイドラインだと6ヶ月間は様子を見ることが推奨されてる。
そうすると、半年で合計7本、計89,614円。これは薬価だけだから、実際には指導料や管理料が上乗せされる。
お金が続かないわ、無理。
欧米だと、慢性片頭痛の患者に投与する予防薬としては上の3種類のどれかを第一選択薬として使うらしい。
でも、日本ではいまだにアセトアミノフェンとかカロナールとか。スタート地点が全く違う。
医師も、効かないって分かってるのに、あるいは患者から「別のものを出してほしい」と言われてるのに、何故か NSAIDs にこだわる。
第一選択薬として使う=使用実績が増えて薬価の引き下げが期待できるわけだけど、日本ではこの先数年は無理だね。
今、日本で臨床試験に掛けられてる内服薬は、ジーパント(Gepant)。CGRP 抗体として働いてくれる成分を含む。
ジーパントは商品名じゃなく、発売前の薬剤の一般名に付く英語の接尾辞(-gepant)。
一応、こちらも3種類の候補薬が用意されてて、このうち一つは痛み止めとしても、予防薬としても使えるそうだ(Nurtec ODT)。
ODT というのはおそらく口中崩壊錠のことだろう。
残りの二つは、痛み止めが Ubrelvy アブレルヴィ、予防薬が Qulipta キュリプタ というらしい。
その昔、イミグランが登場したときのように、1錠350円とか、あれも高くてみんながみんな手を出せる薬じゃなかったけど、ジーパントの内どれかが日本で上市されたら、1錠1,000円ぐらいするんじゃないかな。
ただ僕の場合は、頭痛の発現率からして最も重いレベルと診断されてるので、1錠1,000円でも欲しいよ。
「たぶんね、向こう1~2年で出てくるんじゃないかな。新しい情報が降りてきたらすぐに知らせますよ」と主治医。
「その際は是非、ご一報ください」と僕。
頭痛から解放される日は来るのだろうか。
今回のBGM:
C'est la vie / paris match
Empty Bottles / Ben Watt