偉そう、ですか…。
では一つ私が自殺願望者の自殺を少しでもとめようとする理由をお話ししましょう。
私がまだ小学5年生だった頃の話です。
親友だった男の子が私の目の前で自殺しかけたんです。
その子とは、同じサッカーのクラブチームで、よくペアになって、お互い気も知れてました。
すごく明るくて積極的で、とてもいい親友でした。
そんなあいつが、いきなり
「なあ、レオ(偽名)…俺な生きんの疲れてきた。」
何て言ってきて、最初はふざけてんのかと思って聞き流していたんです。
でも帰り際に「〇×橋で待ってから。お前には、見ててほしい。」って。
なにいってんのかなって思って、適当にうなずき返しといた。
そのまま帰宅して夕食の最中にそいつんちの家から電話がかかってきて、そいつが帰ってないって。
急いで探した。見つけたらぶん殴ってやるって。
それで、探してるときにあいつが帰り際いった言葉を思い出した。
〇×橋で待ってから。
ためしにその〇×橋にいくとそいつがいて、おっそいって文句をいってきた。
探したんだけど?ってみんな心配してるよって。言ったら。
そう…。っていってきた。そう…。じゃねーよそこでそいつがクスッて笑う。
何がおかしいのかわかんなかった。
すると今度はこんなこといってきた。レオって本当に鈍感。
何が?って聞くと、すごい答えが帰ってきた。
「俺はお前のこと好きなんだよ。」その言葉を最後にそいつは川に飛び込んだ。
ここは結構流れが急。子供一人の体を運ぶのは自然からすると容易な事だった。
ビックリして叫んだ。すると川の近くを探していた、そいつのお父さんが来て、
どうした⁉って聞いてきて私は
「あいつが飛び込んだっ❗」
するとあいつのお父さんは血相かかえて飛び込んであいつを引きずり出した。
私の悲鳴に近辺を探してくれていた人たちが駆けつけてきた。
そこには、びしょ濡れになり息をしているかしていないかくらいのそいつがいて。
ケータイ持ってる人が一目散に救急車よんで。なんとか一命はとりとめた。
後少しでも遅れてたら死んでた。あいつが治療されてる間ずぅっとわたしはないてた。
きつかった。あいつが死ぬかもしれない。私の事を好きといってくれたあいつが。
相当きつい体験でした。今となってはあいつと私の間でその話はもう笑い話ですが、その経験のお陰で私は身近な人を失う辛さはよく知っています。その上で私は自殺願望者を止めています。
少しでも手を差しのべられるよう。
余談
長くなりすいませんでした。
ちなみに、今の彼氏はそいつです。二人で青春してます。まあ、退院した時そいつの脳天にげんこつが落とされたのは言うまでもありませんが。
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