ひどい、ひどい、痛いことばっかり。
ただ歩いているだけで。
私はうつむいて、顔を隠して、早歩き。
怖い、悲しいことばっかり。
幸せってね、ゼロなの。
欲しいものも、行きたいところも、わがままもないよ。
ただね、痛いこと、怖いこと、悲しいこと、奪われることがなくなったら、それが幸せ。マイナスがゼロになったら、すごくきれいな幸せ。
被害者になったら、絶望って負債を抱えてしまう。「ああ、君、あれは事故だよ、さあ前を向かなきゃ」なんて言葉で先に立ち上がれるのは、いつだって加害者でしょ。
陵辱は世界の呼吸。もう何も感じない。
死ぬことは、私のとっておきの素敵な夢だった。
死って、なんて優しいんだろう、もう終わりになれるなんて、夢みたいで憧れる。
地獄はここよ。他にはない。
死んだ先に、今よりおぞましい世界はない。
死ぬことより、生きることのほうが、何倍も、何十倍も恐ろしくて、恐ろしくて。
無理をするのは得意だったし、誉められるのも大好きだった。努力をして、呪縛から逃れようともした。
けれど、私は時々、自分のことが死んでしまった肉の塊みたいに感じられた。
愚鈍で、鈍重で、腐臭を放っているみたいに感じられた。
世界はそんな私を、責任と言う名のベルトコンベヤーに乗っけて、明日へと運んでいく。
ガタガタと、荒っぽく、暗いトンネルを、運んでいく。
その先で私は望まれる人格を、演じなければならない。ギクシャク、ギクシャクと、バカみたいに笑ったり、跳ねたりしながら。
心が…真っ黒く…壊死している…。
なーんてね、ふふ。
もう、疲れてしまったのかもしれない。
この可哀想な小瓶には、遠く、遠くに、流れていって欲しい。
それから、いつか、眩しいくらいに明るい所で、消えてなくなって、ゼロになってください。
その時はもう、私はどこにもいないから、思い出しもしなくていい。
陵辱は世界の呼吸だ。
だから、息の止まったその先の、もう地獄ではないところで、全部ゼロになるの。
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ななしさん
楽なところに行けますように。
暖かい南の島がいいなぁ。
沖縄かな。
綺麗な海、いいよね
詩の出来が素晴らしいです。
生きることを嬉しく感じるのと、つらく感じる違いはどこから来るのでしょうか。
脳神経のほんのわずかな違いのようですが、運命の分かれ道でもあるのかもしれません。
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