100か0か。
白か黒か。
生きるか死ぬか。
ずっとそう考えてきた。
そう、考えるのが当たり前だと。
みんなボクに言ったんだ。
無駄だったらやめる。
無能は生きる価値なし。
結果が全て。
過程なんてなんの意味もなさない。
だって結果が悪いが悪いのだから。
ボクにまだまともな感情があった頃は。
みんなと同じになりたくて。
みんなと同じように扱って欲しくて。
ずっと頑張っていた。
頑張っているつもりだっただけ。
みんなには。
綺麗事を並べているようにしか。
見えていなかったんだ。
周りのみんなは。
顔が可愛いとか。
運動が出来るとか。
頭がいいとか。
字がうまいとか。
何かしらの才能があって。
すっごい羨ましかった。
ボクもそうなりたかったよ。
髪型を変えたり。
喋り方を変えたり。
勉強時間を倍にしたり。
塾に行ったり。
習い事をしたり。
コレがボクの全力だった。
くだらない。
下らなすぎる努力。
そんなもの。
結果が出ていないんだから。
口で言ったところで誰も信じてくれないんだ。
ブスだし。
字は汚いし。
頭悪いし。
愛想悪いし。
性格悪いし。
どこもいいとこなんかない。
趣味とかも。
みんな潰されていった。
いつの間にかボクの前からは何もかもが消えた。
友達だったはずの何かも。
好きだったはずの何かも。
裏切りって。
こんなにも人の心を壊すんだ。
壊されたものは。
二度と蘇ることはないんだね。
友情とか。
くだらない。
でも。
目の前で誰かが仲良くしてるのを見ると。
自分も混ぜてもらえたら。なんて。
考えちゃうのもくだらない。
生きる価値もないんだよ。
いい加減。
分かってよ。