可哀想な私。
長く務めてきた会社を辞めたくなかったのに退職せざるおえなくなり、立ち直ろうと必死に次の就職先を求めて何度も面接に挑むが、誰もかわいそうな私を採用してくれない。
自分で「悲劇のヒロイン」や「被害者」を演じ、「こんなに可哀想な私を認めてほしい、理解してほしい」と言って利益を得ようとする心理が社会人になってから大きくなっている気がする。「自分は一切悪くない、自分を一切わかってくれない相手が悪い」という考えも。
高校生の時に郵便局のアルバイトを経験し、「それから親戚からのお年玉や親からのお小遣いをチマチマためなくても、自分の腕一本でお金を稼げて、好きな物を買うことができるんだ」と社会人へのあこがれがあったんだよね。そんな想いは持ちつつも、どこも自分を採用してくれない。
理想と現実のギャップに失望し、どんなに努力しても理想に近づけず、自分の将来が見えてこない。お金がなければ何もできないのに…もう努力することにも将来を楽しむことにも疲れた。