眩しいくらい。本当にいい家族だと思うんだ。正しさと優しさと義理人情を詰めこんだ温かい家庭。生きていくのに大切なことを教え諭して

眩しいくらい。
本当にいい家族だと思うんだ。
正しさと優しさと義理人情を詰めこんだ
温かい家庭。
生きていくのに大切なことを教え諭してくれた。
間違ったことは怒ってくれた。
いっぱい褒めてくれた。
いつも面白くて笑わせてくれた。
よく話したし、よく考えてくれた。
何も言わないでいてくれた。

辛かったとよく思われる
母子家庭だった
復縁して別れたから
先生に呼びだされては大丈夫か聞かれた
大丈夫だった
全部母のおかげ
初めも、2回目も、その終わりも
全部私のためだった
だから私は何も知らない
母がどう苦労してきたのかも
終わり方すら
二人ぼっちだけど二人だけじゃなかった
祖父母や叔父叔母がいた
一緒にいたし今もいる
家族だ
疑問も持っていなかった
何も知らないままで
ただ温かい家庭にぬくぬくと育った
それに今は分かる
嫌いだった父も
気弱なのにたまに見栄を張って内弁慶になる父も
不器用な人だっただけなんだろう
愛されていた
少し合わないところもあっただけ

辛かったのは
愛されることなんだ
甘えですね

嫌になるんだ
こんなに優しくなかったなら
こんなに正しくなかったなら
こうやって
在ることもなかったのにな
すっと消えられたのにな
もっと自分勝手に生きて死ねた
こうならなかったのにな
なんて
もっと
こんな幸せを受けるべき人がいたはずなのに
私でなければよかったのに
私は
私でいることがもう嫌だよ
怖いよもう全部怖いよ
代わりたいよ
記憶の中じゃ
「愛してる」は呪詛だ
泣かないで
痛いんだ

どうしても
自己暗示できない
うまくいかない
辛いのかな
でもね早く
分からなきゃいけないんだ
僕は人間じゃないんだ
だけどそれを盾にしすぎないこと
それとここは僕の家じゃない
ただの居候だって忘れないで
あたりまえのことなのにな
どうして分かれないまま
弱いままだよ
僕は考えたことをすぐ忘れてしまいます
自分に都合のいいこと以外
卑怯者だから

こんなことをいって
甘えたいだけで
縋ってばかりでごめんなさい
ごめんなさい
こんどできれば
もっと明るい小瓶流します
忘れないようにします大切だから
読んでくれてありがとうございます