発達障害の特徴として、得意・不得意がはっきり分かれているとか、興味の有る無しの差が著しいことが非常に多い。
つまり、障害を持たない人よりも自分の得意分野、自分の好きなものがわかりやすいってことです。
就活の時、自己分析をして、自分はどんな人かを考えながら履歴書やエントリーシートを書きます。
どんな項目も平均くらいの人は、「私ってわがままではないと思うけど、忍耐強いまではいかない…」「協調性はある方だと思うけど、苦手な人も結構いるからなあ…」とか、自分がどんな人かを掴むのに苦労する。
でも発達障害の人は、これは出来ない、これは苦手、これは元々得意、これは練習したらかなり出来るようになったとか、結構わかりやすいです。
それは生き方における向き不向き、何かを選択する際の注意点も掴みやすいということ。
「ハンデをカバーできる程の才能」とありますが、そもそもハンデは必ず弱点というわけではありません。
身体障害者の人で考えたらわかりやすいです。右腕がない人は、左腕や足だけで何でもやらなきゃいけませんよね。右から飛んできたものを受け止められず体にぶつかってしまうこともあるかもしれない。
でも右腕がない分、左手や足が器用になったり、死角方向に注意深くなったり、うまく動ける体の鍛え方を覚えたりします。
何より、自分と同じく腕がない人の苦悩がわかるし、どんな助けが必要かもわかります。そういう人が障害者支援の団体にいたり、技術者として機器やシステムを開発していたりします。
ハンデがあるということは、そのハンデがない人とはまったく違う世界を見ることが出来て、深く理解することも出来るということです。それ自体が才能です。
あなたと同じことで悩む人が宛メにたくさんいます。
発達障害と診断された人の気持ちがあなたにはわかります。発達障害かもしれないと悩む人に病院での診断の付け方や、診断が降りた時の気持ち、そこから自分がどう生きてきたかを伝えることも出来ます。
それで誰かの気持ちを少しでも楽に出来たら、あなたのハンデは立派な才能になるんじゃないでしょうか。