「聞かれなかったから答えなかった」って言う奴は、聞かれても答えないし聞かなくても答える
『聞かなくても答える』という部分の解説が欲しい
相手が何の言葉を求めているかは、何となく分かる
そしてその直感は大抵の場合間違っていない
でも私は、これまでずっと無自覚に『聞かれないことには答えない』を貫いてきた
物心つく頃には親戚や両親双方の愚痴聞きをしていたのだけど、その中で仕出かした大失敗がこの『癖』の所以だと思っている
最初に意識したのは、とある漫画を読んでいた時だ
10の情報を知りたがった者に対して、「(相手は10を求めている)」と察しながらも『聞かれなかったから』を盾に主人公は9割がたの情報のみ提供した
故意に伏せられていると気付いた前者が、「そういうことか…貴様…」と悔し気に零すという一幕があった
当時の私は「(冷たいなぁ)」とどこか他人事のように感じたものだけれど、今から思えば、あれこそが私にも理解ができる答えだったようにも思う
その数年後に見た、
「聞かれなかったからさ。知らなければ知らないままで、何の不都合もないからね」
というシーンによって裏付けを取ることになるとは思わなかったけど
また数年後、今度は別の本で
「伝えるべきことを伝えないのも”噓”なんだ」
という台詞に出くわした
『伝えるべきこと』とは何だろうか、と少し悩んでしまった
伏せれば相手に不利益であるとこっちが理解しているから、包み隠さず話せとでも言うのかと
全てをひけらかさないことには理由がある、でなければ『本音と建前』があるはずもない
多数派でないと承知の上だが、「聞かれなかったから答えなかった」との言葉が出てくる時点で、その人はある程度別の意味で優しいのではないかと思うのだ
私ならそんな攻撃材料をおいそれとは出さない
その文言で謗られるのはもう御免だ
性格の悪さは自覚しているし指摘もされる、だからこそ本音を他者に知られるのがとても怖い
伏せているのはお互い様なのに、こちらばかりが非難されるのも腹が立つ
腹を割って話せる間柄に憧れることもあるけれど、私には一生縁のない話だとも思うのだ
自分から遠ざかっているし、万が一それを受けても私は逃げるだろう
さもしくて淋しい奴とレッテルを張るのは好きにすればいい
今更どうにかなるとは、私自身思っていない
でもこうしてどこかに書いておけば、疑問に思ったこと自体は忘れない
余裕ができた時にでも、まぁ来世になるかもしれないけど、この文章に費やした時間の倍くらいをかけて考えていきたい
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ななしさん
まあしょうがないですよ。だって聞いてもないことを語ったところで別の手段でカウンターされるのがオチですもん
ななしさん
聞かれなかったから答えなかった、って理由って実に都合のいい話だなと思う。
ま、私も同じような人間ですがね。
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