姉の婚約者さんの某国立大卒大手キャリア勤めのエリートさんへ
こんにちは。姉をお嫁にしてくれてありがとうございます。正直自分から見れば姉はひどい人なのですが、それは姉が自分にとってどうでもいい人(僕)に対しての扱いが極端にひどいだけなので、自分の愛した相手には尽くすでしょう。
あなたの結婚する相手は、
自称フルーツバスケットの透くん、たしかに周囲にはそう映ると想います。外面は恐ろしくいいし、そんなこと言ったら引かれるとは理解していて、僕にだけそんな話を自慢げにしてきますから。
仕事が詰まってへとへとだし忙しいと数日前から伝えていた僕に対して一方的に自分の愚痴を言い続け、リアクションを強要したあと、スッキリするやいなや僕が自分の話をしようとすると「私あんたなんかの話全然興味ないから」
前の彼氏さんに結婚を迫ったものの彼氏さんの会社が経営がやばそう、となったとき、はたまた忙殺されていた僕に泣きながら彼氏さんの会社についてどうやって調べたらいいか聞いてきて、何度も同じ話を夜な夜な相談してきて、僕はそんな仕事もしたことがあったので仕方なく調べたのに、お礼のひとつも、彼氏と別れたことも何も言ってきませんでした。あなたに比べたらしょうもない会社にお勤めの方だったので、新しい人を探しながらつきあったほうがいいかな~とか言ってたので、多分あなたが裏で探してキープした人なんでしょうね。
姉がカラオケにハマっていた頃、やたらと僕をカラオケに誘うからつきあっていたら、友人に「弟が音痴で歌を聞くのがつらいけどかわいそうで言えない」と相談していたこと。誘ったのは僕じゃなく姉なのに。そしてその話を聞いてから姉の態度を見たら、よく見ると僕の歌っているときは頬杖ついて耳をふさいでる。つまり少しでも安くカラオケに行きたかったので都合のよい金づるを探してたんですね。
そして極めつけは僕が長年悩んで誰にも打ち明けられなかった祖父から受けた性的虐待をやっとの思いで打ち明けたとき、「お前はさとい子だからね~気のせいじゃない~」とスルーしたこと。その翌日自分に「電車で知らない男が私のことじろじろ見てる!危ない目にあったらどうしよう!」とメールしてきたこと。何かされたのか、と聞くと「何もされてないけど私のこと嫌らしい目でずっと見てるから絶対危ない人!」具体的に触られた僕に気のせいと宣った翌日であきれてしまいました。そして傷つきました。
僕の姉はこんな人です。まだまだ書ききれないことは山ほどありますが、姉の外面しか知らないあなたには僕がデタラメを言っているように聞こえるでしょう。なにせ粗とでは天使のような人ですから。僕は結婚式に出たらこれをぶちまけてしまいそうです、巧みに僕にだけ嫌がらせしてくる姉の結婚をめちゃくちゃにしてやりたい気持ちがあるからです。でもそれをすると結婚式もめちゃくちゃになるけど、ますます僕は周囲からあの姉の弟なのになんであんな暗くてださくて頭おかしいやつだと思われるでしょう。だから出席しません。姉の結婚式に欠席するなんて婚約者のあなたから見れば自分と同じ年のくせにうだつの上がらない、しかも暗い、そして非常識なやつだと思うでしょう。でもそれは、あなたと姉の結婚式を壊さないための弟の精一杯の気遣いなのです。僕は姉が怖いです。でも昔はたまに優しかったのです。だからこそこどものころの虐待について打ち明けたのです。その優しさの分は姉のことを好きなので出席しないことで姉を祝えたらと思います。
どうぞお幸せに。