同性愛、欝な宛メ、しかも長文です。苦手な方はスルーしてください。
30141通目の宛名のないメールの投稿者です。
私は今、恋をしている。
と、言っても相手は女性。しかも、私より丁度20歳も年上の仕事の上司だ。
私は結婚していて夫がいる。彼女はバツイチだが息子さんが2人いて、下の息子さんと一緒に暮らしている。
私は何も主人に不満があって彼女を好きになったわけではない。
一緒に仕事をしているうちに好きになってしまっていた。
気が付いたら、引き返せないところまで来ていた。
自分を偽れないくらいにまで、あの人を愛していた。
私は、生まれて初めて同性を愛してしまった・・・。
高校、大学、共に女子高に通っていて、そんなことがいっさい無かったにもかかわらずだ。
そんな私の気持ちを彼女は微塵も知らないだろう。
あの人の中での私はちっぽけな存在で、私は彼女の一部下にしかすぎない。
挨拶を交わし、とりとめのない会話をする関係でしかない。
・・・私は、あの人、Tさんとどうなりたいのだろう!?
恋愛を成就させたいのか? もしそうなれば、同性愛の不倫だ。
それが私の望みなのか!? それは主人に対する裏切りじゃないか!
主人は、とても優しい人だ。いつも、どんな時だって人間的に未熟な私を精神的に支えてきてくれた。
最近は残業が極端に増え、2人の休みも合わないので一緒にいる時が少ない。
けれど、ここのところずっと欝状態の私を心配してくれている。
その度に、私は辛くなる。押しつぶされそうになる。
先日、たまたま2人の時間が合った時にテレビを見ていた。
再放送の、若い女性刑事が主人公の刑事ドラマだ。
その女性刑事が、持ち前の勘の鋭さを武器に事件を解決していく。
そして、ヒロインが追ってきた犯人への手がかりの細い糸は、いつしか自分の親友へとつながっていることに気づき、彼女は親友の夫にコンタクトを取る。
女刑事「昨晩、あなたがゲイバーから出てくるのを私は見ました。まさか、あなたにこんな趣味があったとは!」
親友の夫「そのことを私の妻に言うつもりですか?」
女刑事「・・・K子とあなたの結婚式、本当に素敵でした。本当に幸せそうでした。なのに・・・、なのに、あなたはK子を愛してあげていない! K子が可哀想です!」
親友の夫「・・・・・。」
女刑事「どうして!?」
親友の夫「私は・・・、私はこれでも彼女を愛そうとしたんだっ! でも、無理だった。女は愛せない」
女刑事「あなたは、K子が好きで結婚したんでしょう!?」
親友の夫「結婚なんて所詮は契約だ! 結婚の形も人それぞれ様々だ! 持ちつ持たれつなんて関係もある! 一体、君に何がわかる!?」
このシーンを見ながら私は平静を装うのに必死だった。
どうか、主人が私の異変に気づきませんように・・・!
天罰が下ったのだとも思った。よりによってヒロイン刑事の親友、『K子』は、Tさんのファーストネームと一緒だったから。
本当は私は分かっている。 今のこの陰鬱な暗闇を抜け出す方法を。
私が今の仕事をすっぱり辞め、もう二度とTさんと会わなければいい。
そうすれば、主人にもTさんにも迷惑がかからず、私も苦しみから解放される。
しかし、はたしてTさんのことを、この私が綺麗さっぱり忘れることなどできるのだろうか!?
今までそれをやろうとして足掻いたけどもできなかったから、こうして苦しんでいる。
会社を辞めても、彼女に会いたがっている私を容易に想像できる。
よりによって、Tさんの携帯の番号やメールアドレス、彼女の家まで知っている。
つい最近、ニュースで見たストーカー事件が頭をよぎる。きっと、傍から見ていたら私は危ない奴に違いない。でも、あんな風にはなりたくない。
それなら、いっそ私さえいなければ! 私さえこの世から消えてしまえば、誰にも迷惑をかけなくて済む。
この世を去る時は、主人とTさんにメールを送ろう。
主人には、色々と迷惑をかけて申し訳ない旨の文を。
Tさんには、貴女を愛してしまったことを許して欲しいという文を。
そんなことを、眠れずに泣きながらずっと考えていた。
・・・いつしか、私はTさんとの会話を思い出していた。
その時はロッカーで彼女と二人きりだった。
私が挨拶をすると、Tさんはロッカーの陰から顔を出し、着替えながら近づいてきた。
私とTさんのロッカーが近くなら嬉しいが、彼女のロッカーは入口から少し離れていて奥の方にある。
「もうそろそろ、1年経ったけ? あなたがここに来てから」
私は内心びっくりすると同時に嬉しかった。Tさんは私が入社した時を、覚えていてくれていたのだ。
「はっ、はい!」
「でも、よく続いたものねぇ~」と、彼女はいたずらっぽく笑う。
「なっ!? 何ですか!その言い方は!? まるで、私が1年ももたずに辞めてるみたいじゃないですか!」
「だって、あなた『もう、辞めたい~』なんて、私に電話してきたりしてたじゃないの」
「うっ、うぅ・・・。」そう言われると遇の音も出ない、悔しいけど。
そうだ! 好きだって告白できない代わりに、いつも思ってたことを言ってやろう!
私は意気込んだ。
「そんなこと言われるんだったら、私、Tさんが辞めるまで辞めませんから! Tさんがここにいる限り、私もここにいます!」
彼女は微笑んでいた。私も心に秘めていたことを、伝えられて嬉しかった。
その時のTさんの表情を、もう一度私は頭の中で再生した。
普段は強面の彼女、けれどとても優しい柔和な微笑み。まるで母親みたいだった。
『よく考えたら私、Tさんに約束めいたことを言っちゃってる・・・。だったら尚更、辞めたくない。 Tさんに嘘をつきたくない!』
答えは出た。しかし、どの考えの道筋を来ても、やはり私はここにたどりつくのだろう。
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ななしさん
素敵な恋だと思います。私も似たような恋をしています。貴方と違うのはパートナーと相互愛が無いのに責任感や忠誠心が私を善人にしたがっている事です。
人への愛に、罪なんてないと思いたいし、それを課すのも許すのも自分自身なのでしょう。裁く権利があるのはお相手様だけです。皆愛せばいいと思う。愛せるかたちで。
善人でいたいと思ったり、相手に期待をかけて満たされなかったりするのは辛い。嫉妬や邪推はキリがない。私はそこを超えられていないけど、いつか雲の上にひょっこり出られる日が来るのを夢みている。あの人と手を繋いで。
ななしさん
小瓶主さんの文章が臨場感があって思わず笑ってしまいました。
いや、失敬。
もしかして小瓶主さんのお母さんや理想の母親像をTさんに重ねているのかな~と思いました。
どうしても解決したいならば、臨床心理士のカウンセリングを受ける事をお勧めします。
ななしさん
罪を美化しすぎでは?
結局のところ、なんでも手放したくないんじゃない。
旦那に話す選択肢はないの?
洗いざらい泣きながら告白すれば、受け止めてくれるんじゃない。
それで終わるならそれまでのひと。
出来過ぎたご主人。いやみでなく。
そんな人徳のあるひとなら、あなたの悩みはいっしょに抱えて
同じ方向を向いてくれそう。
なんだかひどく劣等感に駆られるので、ここらへんで書くのをやめる。
ななしさん
【小瓶主さんからお返事きたよ】
お返事ありがとうございます。投稿者です。
私はわがままで最低だと自分でも思います。
でも、私は頭では分かっていても、自分の心をコントロールすることが出来ないところまで来てしまっていて、どうすることもできないのです。
時々、分けが分からない錯乱状態みたいにも、なることもあります。
そんな時、この場をお借りして、こういう風に私のことを書くと、自分自身を第3者的に見れ、落ち着きます。
お返事をくださる方のコメントも参考になり、色々と考えさせられます。
聞いてくださる方がいるだけで、救われます。
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