おかあさん おかあさん
わたし こんなにおおきくなりました
きいろの ぼうし あかい らんどせる
きれるようになりました
おかあさん おかあさん
わたし こんなに大きくなりました
山にのぼる 遠足のとき
遠足のごはん わたしだけ
コンビニのパンと 水とうだけなの
わたしも おべんとう たべたいの
お母さん お母さん
なんで わたしを おいて、
おさけをのみに、行っちゃったの。
わたし、じどうクラブで 一人きり。
「わすれてた」 なんて 言わないで。
お母さん、お母さん。
わたし、みんなと 遊びたい。
じゅくになんか 通いたくない。
追い出すなんて 言わないで。
お家になんて 帰っても、
どうせパパとママ、けんかばっかり。
お母さん お母さん
わたし 死にたい
だってお母さん、あなたから、
頭をたたかれ、ご飯も一人。
「最初からあなたなんて求めてなかった」
何度も、何度も、くり返し。
お母さん。お母さん。
家事もお勉強も頑張ってるの。
わたし、お話もちゃんと聞くの。
でもわたし、疲れちゃった。
産まなきゃ良かったなんて聞きたくないの
わたし小学二年生から、
ずっとずっと辛いまま。
お母さん。お母さん。
あっというまに
中学生になるけれど
わたし、あなたに愛されてた?
お酒の量が 多くなったね
冷蔵庫にも 戸棚にも
ご飯が無い日 増えてきたね。
お母さん お母さん。
お父さんじゃない男の人と
毎日連絡してたの分かってる。
いけないことなの知ってるの。
お母さん、わたしすごく辛い。
お母さん、毎晩泣いてるの。
お母さん、小学生だった6年間と、
そのあとの数年間、
私ずっと考えました。
あなたは悪くないけれど、
それでもお母さんといると、息が詰まって苦しくなります。
何十回も辛いって伝えたけど、
何も聞いてくれなかったね。
お母さん、助けて欲しい。
お母さん、助けて欲しかった。
お母さん、なんども私も辛い と、
突っぱねないで欲しかった。
お母さん、しんどい。
お母さん、くるしい。
でも、さようなら。
お母さん、今までごめんね。
痛いの辛いの、無しで生きれる世界
出会えたの。
遠足のご飯、もう用意できるよ。
さようなら、お母さん。
人生歩む。谷と谷と、山。
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小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください