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小説「相乗り夜汽車は何処へ行く」獅子星編 第四項

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「これを彼に話せなかったから、俺はまだ成仏できていないのかもね。」
そう語る彼の姿は、さっきのサラリーマンの男性と重なりました。
こんなにも互いを信頼しているようなのに、会えないと言うのは何故か、どうしてもわかりませんでした。
それとは別に、三人組という響きを何処かで聞いたことが在る気がしました。
それも分からず、頭が痛くなってきてしまいました。
「さて、君は何かを思い出せそうかい。」
「……いえ、何も分からず頭が痛いです。」
「はは、そうか。」
大口を開け笑う彼は、俺もそうだったよと続けます。
「もしかしたら此処らで、大切な人と出会えるかもね。」

「俺は獅子みたいになりたかったんだ。」
窓の外に浮かぶ獅子を見て、男性は呟きました。
「勇敢で、その強さで仲間を守れる、かっこいい男にさ。」
こういうとき、何と声を掛けてやるべきなのか、毎度わからないのでした。
サラリーマンの男性にも、少年にも、女性にも、別れ際に何かを言うべきだと思っても何も浮かばないのでした。
ただ、彼ら二人は今のままではいけないと、強く感じました。
「……降りてください。」
「え。」
突然の提案に、彼は驚いてみせますが、構わず続けました。
「降りて、サラリーマンの男性を探してください。彼は天の川河口で降りました。」
男性は泣きそうな顔で晴れやかに笑うと、堂々と頷きました。
「ああ。今すぐ追いかけてくるさ。」
駅に汽車が止まると、彼は急いで駆け降りました。
その途端、背後から声を掛けられました。
「お前、そんな事できるようになったんだな。」

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