にわかな話だが、最近ちょっとリーアム・ニーソンにハマっている。
きっかけは「バットマン ビギンズ」。クリストファー・ノーラン監督の金字塔だ。日本では「ラスト サムライ」に続く渡辺謙のハリウッド出演作ということで話題にもなった。
リーアムの好きなところは声だ。声が良い。かすれ気味な高い成分と厚みのある丸太のような太い低温の成分。リーアムはそれらをいっぺんに、正拳突きのようにまっすぐズドンと届けてくれる。実際リーアムは声優の仕事もしている。「ナルニア国物語」のアスランの声を担当していると言えば、その声の良さも伝わるであろう。
ちなみに「特攻野郎Aチーム」では台詞の発声に強弱をつけ、左右に音を飛ばした音響との合わせ技で、ジャングルの密林で極限状態に追い詰められた時に聞こえる幻聴のような効果を生み出してみせた。彼が扮したハンニバルはベトナム戦争上がりという設定があったと思う。向こうの映画はここまでこだわりがあるのかと驚かされた。吹き替えでは味わえない、原語版だけの密かな楽しみである。
ついで台詞の聞き取りやすさ。詳しい人によると彼の英語には訛があるらしいがそれは分からない。ただ上述の「ビギンズ」では、オレにとっては、とにかくリーアムの台詞だけ声が浮かび上がり、字幕無しでもはっきりとフレーズが聞き取れるように思える。平たく言えば滑舌が良く聞こえる。そして声が渋かっこ良いから、何度でも真似して台詞を口ずさみたくなる。シャドウイングの良い教材である。
リーアムは違う意味でも教材として良い。「シンドラーのリスト」のような社会派の作品にも出ている。知的で渋いルックスのため、配される台詞も長く語彙も豊かなように思える。
もう少しリーアムの作品を追いたいところだが、「96時間」はちと見るには長すぎて疲れる気がするし、「スター・ウォーズ」や彼の得意なリベンジ・アクション系だと、ちと英語の学習とも違う気もする。何か丁度よい作品はないだろうか。ちなみに今はフィリップ・マーロウが気になって購入を検討しているが。
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