自分の全てが嫌いだ。
まず、性別について、この小瓶で語る。
(私の体は女です)
なぜこんなもの(性別)が存在するのだろうか。
勿論分かっている。人間が人間として繁栄するためには、子孫を残す必要があり、そのためには雄・雌の区別がなければいけないから。
男と女では、体の造りが全くと言っていいほど違う。考え方も性格も(個人差もあるが)違う。脳みそが違うのだから仕方がない。
そもそも、男と女を同じ生物(人間)だとは思えない。だから、分かり合えるはずがないと思っている。
だのに、何故か私は自分のことを女だと認識できない。だからといって自分のことを男だと自認している、という訳でもないが、どうしても自分が女だとは思えない。
体はがっつり女だ。それはそれは女の体といってすぐ想像できるような、胸が大きくくびれがそこそこありお尻(腰)が大きい(安産体型と呼ばれるもの)だ。
なのに、どうしてか、自分を女であると思えない。顔が可愛くないから、とかでもない。
男に生まれて来れば良かったのに、と毎日、毎時間思う。
話の通じない体だけの同性(女子)と毎日、体が同じという理由だけで仲良くしなくてはいけない。(先述したように、男と女は違う生き物だと思っているので、男の中に「女」である自分が入っていくのはおこがましいだろうという意識もあるにはある。だから基本男とは、話しかけられない限り話さない。)
女に生まれただけで、男と結婚し子供を産まなければいけない。化粧やおしゃれをしなければいけない。
吐き気がする。
自分は女だと認められない私自身にも、女として生きづらい世の中にも、私を女として産んだ母(と父)にも。
押し付けられた社会的地位に反発ばかりしてしまう自分自身に1番怒りが湧く。
ジェンダー平等が叫ばれる時代において、どうしてこうも生きづらさを感じてしまうのだろう。
私自身は、対して差別されたわけでも、女としての尊厳を踏み躙られたわけでもないのに。
自分自身だけで生きていく訳ではないのだから、女として生きていかなければいけないことは分かっているつもりだ。
でも、やはり女として生きる(ように振る舞う)自分がひどく汚く感じられる。
何時間でも揶揄(やゆ)できるほどに。
FTM(体が女で性自認が男。female to male の略)として、精神科(病院)で診断を貰い、ホルモン治療や手術を受けようかと思った。それにかかる費用をたくさん調べた。
だが、結局、元の体から全く違う見た目になる訳ではない。
男としての機能を得られる訳でもない。
そうして体(の見た目の一部だけ)を男にした私を、私は「男」と呼べるだろうか。
見た目では男で、社会的にも男だ。
だが、「本物の男」などではなく、結局それは私の幻想なのだ。
私が本当の意味で「男」になる(=自分自身に戻る)日は、永遠に来ない。
私は、死ぬまで生まれた方の性別に囚われ続けるのだ。
勿論、他の人が手術やホルモン治療をし、体を変えることについては、別にこんなことは思わない。
自分の頭と、体を一致させることができたのだな、と、むしろ喜ばしく思う(おこがましいね)。
機能がどれだけなくても、その人のことを男として見れないとかいうことはない。
私からは、機能の有無も、もはやその人の生まれた性別が違ったのかも、わからないからだ。
でも、やはり自分の体はどうしても、機能が無いと、本当の意味で体の性別を変えたとは言えないと感じてしまう。
どうしてなのか分からない。
そもそも、性自認がはっきりしない。
この状態では、男になることは愚か、女であることをやめることもできない。
ならば、いっそ死にたい。
嫌いで、醜いものとしてしか認知できないこの体と、歪んでいる頭(精神)はいらない。
誰も救えず、何も成さない私に、生きている意味はあるのだろうか。
自分と同じ悩みを持つ人間がいくらいると知っても、私の悩みが消える訳じゃない。
でも、安心はする。
「赤信号はなんとか」と同じやつだ。
同じ人がいることを知れば、少しは気が晴れる。
もし、同じ悩みを持つ人間がこれを読んでくれたのなら、是非教えて欲しい。
勿論、FTMだけじゃなくMTFも。
そして、悩みを共有したい。
よろしくお願いします。
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