ただ書き連ねて。あなたは何も思ってないのでしょうね。私が人知れずドキドキしていることを。朝、席に座っている姿を見つけるだけで幸せなのです

あなたは何も思ってないのでしょうね。
私が人知れずドキドキしていることを。

朝、席に座っている姿を見つけるだけで幸せなのです。
近くにあなたがいるだけで幸せなのです。
朝、顔を上げておはようと言ってくれること。夜、おつかれさまと言ってくれること。
ちゃんと顔を上げて目を見て、挨拶してくれると嬉しいんです。
他の人には必ずする訳じゃない。ちょっとだけ私にはその頻度が高いような気がするから。
金曜に在宅が多いあなたが、今週は会社にいるというだけで幸せで、朝幸せな気持ちで会社に来ていることは秘密です。
休みの日は寂しいです。でも忙しいあなたが、ちゃんと休めていてちょっとホッとしているのです。
身体を大切にして、いつまでも元気で、幸せでいて欲しいから。

今週は在宅でしたね。でも打合せして良いよと言われた時、本当に嬉しかった。あなたと二人っきりでの打合せ、久しぶりだったから。
嬉しさ表情に出てなかったかな？嬉しくてすぐ打合せ予定入れて、にやにやが止まらず頬が緩みっぱなしなのを自覚していました。その後ではりきって打合せ予定入れたけど、もしかして軽い打合せのつもりだったのかと頭を悩ませたり。
人って恋すると、挙動不審で、気持ちがコロコロ変わるんだなと自分事ながらとても面白く眺めています。

あなたの自由過ぎるとこ、私が、すごいドキドキしてるの知ってますか？
お酒の席で、それ私にも注いでください、っておねだりした時、そんなにないからこっちあげるよ、って飲んでるグラスくれた時、
私突然のことにびっくりして固まってるのに、俺はこっち貰うね、って私のグラス飲んでて、間接キスなんじゃないのかって、恋愛初心者みたいにドキドキして。
あっちは何も考えて無いのにね。いい歳した男の人なら、なんも気にしてない行動かな、って。

別の席では、お酒くださいした時に、ニコッてして、手を添えて注いでくれて。それもすごくびっくりしたんですよ。

帰り際に突然頭と背中、ツンツンして来たのも、平静を装ってるけどすごくドキドキしてた。
もっと構って欲しい、もっといじって欲しい、もっとそばにいたい。もっと一緒にいたい。
別に異性として気にしてくれてる訳じゃない。後輩として可愛がってくれてるだけ。

でも最近、先輩が好きなのに、全然先輩が気持ちに応えてくれない、元気いっぱいの脇役後輩ポジションの気持ちがよく分かる。
漫画でよくある、主人公に勝てない後輩女、そうだよね。君もこんな風に先輩が自然体で、いじって来て、そばにいたら好きになっちゃうよね。
女として見られてないことは薄々感じながらも、ずっとこの関係が続くといいねって、願ってるんだよね。わかるよ。

飲み会で無防備にそばにいるあなたに、あなたが避けない事をいいことに、背中や腕をくっつけて、いつまでもこうしていれたら良いのになって、浅ましくも思ってしまう。
あったかくて、柔らかくて、心地良い。

オフィスでの、たまに触れ合ったひんやりさらっとしたあなたの指も好きだけど。飲み会で無防備な温かいあなたも好きだ。
気持ち悪いのは自覚しているから、決して他の人には知られたらいけない秘密。
あまりくっつき過ぎず、自然と平静を装ってるけど、でも神経はそこに集中してる。

距離が近い、変な後輩程度に思われてるかも。でもそれで上等。気持ち悪いとか、好きだって悟られて避けられるよりずっと良いから。

手は他の人異性よりはよく触れる。いや圧倒的に誰よりも触れる。同性でもこんなに手が触れたことは無い。
ものの受け渡し、ファイルのページをめくる、PCのコードを触る指先が優しく触れる。
触れてもお互い指は引っ込めない、触れて、そっと自然に離れていく。
パーソナルスペースがお互い狭い方だか、好意なくてもこうなんだろうとは思っている。でもちょっと、お互い「触れても良い」と思っているから触れているならなお良いなとは思う。そんな都合が良いことは無いと思うけど。

一度だけ、お互い無防備に、同じ場所を指さした結果、指が触れた事があった。
あなたは、びっくり指を離して、少しはにかんだように照れ笑いしていましたね。
私もびっくりしていました。すごくドキドキしていましたが、あなたにも周囲にいる人にも感情が悟られないようにしていたことを思い出します。

ねぇ、あなたがたまにくれるお菓子。何か意図はありますか？
いつものお礼？私が食いしん坊だから？人一倍頑張っていると認めてくれるから？
それともちょっとは好意があるんでしょうか？自惚れていいんですか？
でもきっと違いますよね。

でもクールなあなたが、ちょっと恥ずかしそうに、ちょっとニコニコしながら、いつものだよ食べてね。そう笑ってくれること。すごく嬉しいのです。
小さいお菓子だから気にするほどでないのかもしれない。たまたま今回は私だっただけかもしれない。でも、私を選んで、昼休みに他の人も見てるかもしれないのに、でも私にくれたことがとても嬉しいのです。

こんな歳になって、子供みたいな幼稚な恋だと、他人事のように思うけど、でもそれでもこの小さなお菓子が私を幸せにしてくれるのです。


叶わぬ恋でも、振り返ると小さな幸せに溢れていることがただただ尊い。
ばったり会って、驚く私に、そんな驚かせちゃったか〜ごめんねと、ニコニコしていたあなた。
走って追いかける私に、走らなくていいよ、ゆっくりでねと、気を使うあなた。
待ち合わせ時間にキョロキョロ私を探すあなた。私が軽く手を振ると、ニコっと笑ってくれたあなた。
トラブルから解放されやっと席にも乗った私に、少し心配そうにニコッと笑ってくれたあなた。
好きだと聞いていたお菓子をあげると、ぱぁぁぁと笑顔になり、とても喜んでくれたあなた。
私の前ではちょっとだけ本音を漏らしてくれるあなた。
クールで笑わない人だと言われるけど、私の記憶の中ではたくさん、声に出して笑うあなた。
私にいじられて、子供みたいにちょっとムキになってるあなた。
私が年長者で知識深いあなたの知らないことを知っていて、すげー初めて知ったって、少年のようにキラキラ目を輝かせて喜ぶあなた。
疲れた時にオフィスの端で、ぽつりぽつりと愚痴までいかないことを、私にだけ聞こえるトーンで話してくれたあなた。
◯◯さんちょっとキツイでしょ？俺も苦手なんだよね、っていたずらっ子のように笑うあたなた。
私が辛い時、ちゃんと時間をとって落ち着くまで話を聞いてくれたあなた。
相談すると緊張をほぐすように、冗談を交えながら応えてくれるあなた。
私がとても弱っていた時に、どうしてそんなに優しいんですか？って電話越しに聞いて、笑いながら応えてくれたあなた。
相談があると言うと、私が希望する時間＋αでちゃんと時間を割いてくれるあたな。

ちょっとわがままを言うともっと話したいし、もっと電話も、メールもチャットもしたい。
でも本当はそこまで親密な間柄でもない。相手にそこまで義理がある訳じゃない。
本当は気軽にメールしたり、チャットする相手じゃない。
辛い時、何か言いたい時、一方的にチャットやメールを送りつけても、嫌がらずに好きなようにさせてもらってるだけ、私は許容されているんだと知っている。それだけでもかなり寛容に扱って貰っていることも。
でもメールをしているときは、本当は心配して欲しい時です。構って欲しい時なのです。でも、それを願うととても辛い。そして、関係性が崩れてしまうから、ちょっとだけ反応がなくて安心しています。

次会った時、普段通り接してくれて、ああ良かった。避けられたり、嫌われて無くて良かったとそう心から安心するのです。

ちょっと心配で、ちょっと目が離せない、でも異性として魅力的がある訳でなく、多分ふとっちょの猫が不用心にトコトコ歩いてる、そんなふうに思われてるのであればきっとそれが一番なのです。
多くを願うと、多くを失う。
今が最善で一番幸せなのです。
ただただ無害な、職場の仲間の一人なだけだと、あなたのそばに置いてもらえる事が一番なのです。

気持ちを悟られず、また1つ1つと、この人との愛おしい時間が積み上げられますように。