なんて湿度の高い日だろうか
部屋の中がムシムシする
遠くを車が水しぶきを上げ走り去る音が聞こえる
外からは飲み屋街の音が微かに聞こえる
ここだけ、違う世界に取り残されているように思いながら
今の状況を残そうと思い、私はパソコンを立ち上げた
私の部屋は森のような庭のような、
花に占領されている
場所がなくなったからついに天井からも花を吊り下げ始めた
ベットの上に空に浮かぶ星の代わりに花が宙に浮いている
ワイヤーを透明にしたから本当に星のようだ
壁にも逆さまにドライフラワーが吊られている
ここにあるのは集めた花々
枯れる寸前にドライにして形に残す
これが自分の習慣だ
瓶の中にオレンジの淡い光と小さい豆電球が机の上で優しく手元を照らす
ドラえもんの家壁に使われてそうなグレーのブロックのオブジェ、
なにかのネジ、
緑の芝生の上の色とりどりの花々に埋もれている
もはや小さな庭だ
誰か住み着くんじゃないだろうか?
隣には古本屋で買ったエデンの園、死と愛という哲学書(多分)が重ねておいてある
若干くたびれた表紙と黄ばんだ色がこの空間によく似合う
その上にはかわいらしい透明のティーポットを乗せ、
花瓶代わりにピンクの可憐な花を生けている
こんな感じで癒されては一人寂しくなる
自分を見失わないためにこうしたのに
最初のころはそうでもなかった
だんだん慣れ、さみしさが顔をちらつかせる
どうも、人は寂しさを埋めれないのかもね
ずっと自分の中で飼って飼って。飼い続けて
飼いならしていくのかもね
でもまあ、花のある生活を始める前よりは健康的かな
だいぶ、慣れてきたかしら。さみしさにも
これはこれで好きなんだよなと思いつつ、
そろそろ書き終わりにしたいと思う
夜が更ける前に
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