俺は、リュックの底でぐしゃぐしゃになったチラシのように忘れ去られ、服に付いた糸くずのように捨てられる。
そんな人生、もう要らない。
そんなの、誰がどう見ても哀れで惨めすぎるから。
嗚呼、どうか神様。
俺が幸せな夢を瞼に映して眠っている時。
俺の息の根を止めてください。
そっと、口に手を翳すように、俺の命を奪って下さい。
死なせて下さい。
それで誰かの、幸せに使用してください。
もう、俺は生きていくことが出来ません。
殺して下さい。
一思いに、スパッと。
出来るだけ安らかに、痛みも苦しみもなく。
最初から俺は存在しなかったと錯覚する程自然に。
俺を、殺して下さい。
そして願わくば。
俺の死で。
俺に関わってしまった不運な人たちに、これ以上のない喜びと永遠の幸せを。