もとから
詩えなかったのか
詩えなくなったのか
詩えているのか……
それがなんなのかを
ぼくは知らない
目を閉じ
頭の中を
心の中を
探る
言葉を
情景を
探る
素敵なもの
綺麗なもの
どこかにないか
見つけようとして
触れるのは
なんだかありふれた
つまらないもの
違う
青空なんていらない
星も 月も いらない
手を伸ばした先にある光も
後ろの闇も
今この場に出したいものじゃない
もっと
深い
なにかがほしい
……限界だ
箱庭に閉じ籠もるわたしの
これが限界だ
まいりました
投了です
終了です
閉じられた世界に希望はない
望むために作った希望は
開かれた世界の希望〈ひかり〉に敵わない
そうして自分は絶望〈やみ〉を振りかざしはじめる
見えない
迷惑な闘いをしはじめる
終わった争いは
己の内でつづいてる
まいってない
おわってない
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