十七歳 雌
あたしには中学から好きなひとがいます
その人はとてつもなく普通じゃないひとです
だから普通の恋にはならないのです
それでもあたしはあの人以上を見れない気がしてならないのです
あたしは多分あの人に好かれてはいないと思います
あの人に見合うだけの感受性や世界観を保持していないのです
もう五年目がきます
告白したこともあります
でも今は恋愛感情を超えたなにかちがうもっとすごいのを感じます
勝手に暴走している自分が煩わしいです
彼には恋愛感情がないので昨日のはじめてした電話だってただの衝動
だれでもいいの
あの人はもうあたしに好きと言われても何か感じたりしないんだろうと思う
夢に生きる彼には
あたしの存在は邪魔なだけなんだろうと思う
とメールを送る前には毎日違う感情がうごめいては遮断され結局五ヶ月に1回のペースになったりする
とにかくあの人のすべてを肯定して生きて行ける
こんなどうしようもない自分がいることが少し好きだったりする
一生一方的な恋