消えてなくなるんだ。
ここでも忘れられるんだ。
きっとここにいる僕は、消えるんだ。
人間になりたい。
言葉も気持ちも上手く伝わらないのは、僕が人じゃないから?
悪くないのに謝って。
楽しくないのに笑って。
悲しくないのに泣いて。
そんな日常がどうでも良くて。
だから、羨ましいと思った。
羨ましいと思ってしまったんだ。
逃げ出したあの子のことを。
誰かに心配されることも。
誰かに心配できることも。
誰かが話を聞いてくれることも。
誰かに話をできることも。
こないだ、どうでもいい他人に。
君はまだ生きているじゃないか。って言われた。
じゃあ…今死にましょうか?
自分の口から出たのはそんな言葉だった。
答えたのは沈黙だけ。
相手はどう思ったんだろう、興味は無いけど。
いつでも死ねるよ、だって本当は大切なものなんてひとつもないから。
でもね、生きることしか出来ないから。
明日も明後日も明明後日も。次の季節も来年も死ぬまでずーっと、いつまで続くかわかんない人生を生き続けるんだよ。
もういいよ。
頑張って何かで在ろうとしなくていい。
大切にしてたもの全部捨てていい。
考えるのだって放棄していい。
諦めていいんだよ。
そんなことを書いてる本を読んだ。
それが休むってことなのかな。
なら、休むってのは最低な行為だなぁ。
でも、もう疲れた。
…疲れたんだ。