放課後。
補習二時間。
先生「お前らなーちゃんと授業聞いてさえいれば
いいんだぞ?元から成瀬なんて一位だからな。」
先生の言う通り咲哉は学年一位を
取り続けている。
咲哉「だってさー。夜は俺、一生懸命勉強してんのー」
先生「その時間寝て、ちゃんと授業に参加してくださーい」
そんな会話をしていた先生が
急に俺のほうを見た。
先生「ところで石塚?新作の詩とは。」
陵「あーー。はい。これです。」
先生「さっすが石塚!!」
俺は翠というペンネームで詩人として活動している。
先生はどうやら俺のファンらしい。
テレビにも出てるし
隠す気もなかったけど。
補習が終わり帰り道。
家が隣の咲哉と一緒に帰っていた俺。
クラッ
急に視界がゆがんだ。
陵「、、、?」
咲哉「どうした?陵。」
急に黙り込んだ俺の顔を咲哉が覗き込んだ。
陵「だ、大丈夫。」
咲哉「本当に?無理すんなよ。」
幸い、家に近いところで起こった眩暈だったから
すぐに家についた。
陵「疲れてんのかな。俺、、」
ぼそっとつぶやいて
ベッドにダイブした。
キーーーーーン
急に起こった耳鳴り。
耳が刺すように痛い。
一分ほどで収まった。
何だったんだろうと思いつつ目をこすった。
クラッ
あ、、また、、。
あの回転するような目眩。
机に手をついて起き上がった。
下に降りると
姉がいて、紅茶を飲んでいた。
姉の名前はふう。
姉「あ、おはよう。京藤さん飲んでくるって。」
次回 石塚家の朝