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自責型鬱持ち社会人(元緘黙児童)の初恋話

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私は小学校3年から中学卒業まで場面緘黙症でした。
学校では、特定の友達以外は首を縦にふるか(肯定)横に振るか(否定)でした。
私のあだ名は「めんたま」でした。近所でも有名な変人家庭の一番上の子。あそこの家の子と関わるな。いつもいじめられていて、スクールカースト最底辺の女子でした。

小学校の時密かに好きだった男の子と、何故かずっと隣同士になり、ますます喋られなくなりました。
その男の子は、家が学校から遠く、バスで通っていました。
皆のカリスマ的な存在で、格好良くて、頭も良くて足も早く、サッカーもバスケでも何をやらせても完ぺきでした。

しかも、私のような、スクールカースト底辺で緘黙症でいじめられっ子にも、物怖じせず普通に優しく接してくれました。緘黙児にとって、皆と変わらず普通に接してくれる、という事にどんなに救われたかしれません。

彼に片思いしている女子は沢山いたし、カースト底辺の私が彼と仲良くするなんて、あの狭い、人数の少ない田舎の学校の世界では許されることではありませんでした。私は、密かに、心理的にも物理的にも遠くで彼を眺めて、見守ろう。と決めていました。それだけで幸せでした。


彼は、不思議なことに、席替えのたびにずっと私の隣でした。小学校卒業まで。私はただでさえ学校で緊張するのに、格好良くてまぶしい彼の隣なんて、ますます緊張して、喋られなくて、身動きもできませんでした…。

私は当時、頭の悪い子が行かされる算数塾に毒祖母の建前の付き合いで強制的に通っていました。
私を含むカースト底辺女子達が、駄菓子屋に寄ってから、その塾に週3で通いました。(余談ですが、学校でもカースト上位の子達の前で、ライバルの足を引っ張ってみせる連中です。私はそれを、冷めた目で見ていました)

彼は、私が入って暫くして、夕方から夜にかけてのその塾に、友達と入ってきました。私達は皆、徒歩で通っていましたが、彼の家は当然その塾からも遠く、きっと毎回、親御さんの送り迎えが必要なはずでした。それに、頭のいい彼には、その塾は全く必要がありませんでした。皆、彼の入塾が謎で謎でした。

それにしても、「少女めんたま」は、即ち私は、ますます学校に加え塾と、緊張する環境が増えて行きます。 彼と接する機会が多くなりました。それなのに相変わらず私はカチンコチンで何も話せませんでした…。

私は、遠くで彼を見てるのが、幸せなのに…。
ちょっと恨めしくも思いました。

六年の三学期も終わりに近い、学校の休み時間。
家庭科の手芸の授業で、マスコットだかなんだかを作らされ、彼は私のいる隣の席で、取り巻き女子達に囲まれながらせっせとめんたまを縫い付けていました。
突然彼が独り言を言いました。

「僕の恋するめんたまよ。」

取り巻き女子たちは、「ええー!?」だとか「ウゲエ〜!!」だとか騒いでいました。

なぜ彼が、何時も私の隣なのか。
なぜ彼が、わざわざ遠くの、必要のない頭の悪い子向けの塾に入ってきたのか。
信じられませんが、鈍い私でも、ようやく解りました。

私達の頃は、両思い→付き合う、なんて、絶対ありえませんでした。しかも、(今となっては実にバカバカしいのですが)彼と私とでは身分が違いすぎる。カリスマと最底辺。学年で女子たちを牛耳っていた女軍団達が、「男女交際」すら認めるはずがありませんでした。

私と彼は、お互いがお互いを、隣の席で、また、遠くで見守り合い、小学校を卒業していきました。

同じ中学に進みましたが、彼はお父さんの仕事の都合で、少し都会の街へ転校していきました。
その時は、クラスも違い、サヨナラを交わすこともなく、バタバタと彼は転校していきました。

「転校初日に、〇〇君、さっそく女子から告白されたんやて!!」と噂が耳に入ってきました。流石〇〇君だな、と思いました。

………

今、どうしているのでしょうか?どんな青年に、そしておじさんになったのかな。あの明るく賢くて聡明で優しい、〇〇君のままでいてくれていると思います。

酸っぱすぎる、少し仄かに甘い、「思ひ出」というやつです。

読んでくださって、ありがとうございます。
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