先輩と街を歩いていたら、
「ピアス落とした!」と先輩が言ったから、来た道を引き返して探す事にした。
先輩がいつも着けてた青い雫型のプラプラ揺れるピアス。ものすごく小さいやつ。
人の往来もあるし、マジで小さいから結構探してもなかなか見つからなくて。先輩はホントにゴメンを繰り返してしょんぼりし始めるし、ちょっと焦った。
途中で「もういいよ、どうせ見つかんないよ」って先輩が言い出したけど、まあもうちょっと行こうよって探した。
そしたら、見つかった!w
普通にポツンと道に落ちてた。
誰にも踏まれなかったみたいだった。
傷もついてなかったらしい。
よかった。
先輩は「絶対無理だと思ったのに!見つかったの奇跡じゃない??」と見つかってメッチャ喜んでた。
よかったね、先輩。
っていうか、そのピアス、実は僕が気に入ってたんだ。
その透明な青いガラスみたいな揺れるピアスが、一番先輩にメッチャ似合ってると思ってたから。
もし見つからなかった場合、残ったピアスはどうするのか聞いたら、片方だけなら捨てちゃうかもって先輩は答えたから、なんかそれは寂しくて。だからかなりマジで探した。
他人の、女の子のアクセサリーを気に入るなんて変かな?
でも多分だけど、僕が人と話す時って、そんなに顔をジロジロ見れないから、先輩と話す時は結構ピアスをずっと見たりしてるんだよね。
だからきっと思い入れがあるんだ。
先輩の顔を見れない分、ずっと見てたからね。
なんなら身に付けてる先輩よりも僕の方がそのピアスを見てる時間は長いかもしれない。
だからきっと愛着があるんだ。
ピアス、先輩がいらなくなって捨てるってなったら、欲しいって言ったら流石におかしいって思われるかなw
でも見つかったし、先輩もこのピアスはお気に入りだって言ってたから。
もう少し一緒にいようよ。
改めてよろしく、青い小さなピアス。
なんてね。
ピアス見つかった記念の覚え書き。
先輩との忘れそうなどうでもいいたわいもない事を、どっかに書いておきたかっただけ。あと実は暑い中探すの結構大変だったから、頑張った記録!
2023/08/15