運が良いぼくは、生きていく。
助けを求められない、助けてあげるべき存在を無視し、踏み台にし、恵まれたぼくは生きてく。
羨ましがれ。嫉妬しろ。恨め。憎め。
優しい君たちは、賢い君たちは、こんなことでわたしを殺しはしない。
だからどんどん自由に、わがままになる。
甘えて、甘えて、甘え尽くして……
最期まで生きてやるのだ。
見ているよ。知っているよ。
私より傷だらけの貴方たちのこと。
その上で「痛い」と泣き叫ぶ私の醜さを、自分は愛しています。
貴方の声を殺して、私の苦しみで隠すの。
悲しいね。つらいね。
いつもぼくばかり助かって、きみは置き去りにされる。
そしてきみは言うの。
「よかった。あなたが助かって」
あーあ。
嘘じゃなく、『僕のほうがつらい』って紡げるくらい、苦しみに自信があれば……なんて。
やっぱ、羨んでいるのは私のほうか。
天国にいて、地獄を羨望するいかれた人間です。
実際、地獄にいけば後悔するのだろう。『なんで望んでしまったのか』と。
……待って。これ嘘だな。
地獄にいきたいのならもっと無茶苦茶すればいいのに、していない。だからこれは嘘だ。
結局、自分が可愛かった。
ぼくは他人を蔑ろにして、自分を大事にする。
だから刺さった刃はきちんと対処して、傷口の治療に努める。かすり傷で大騒ぎして皆に心配され甘やかされるという、誰かにとっては妬ましいシチュエーションは、ワタシの運と努力によって勝ち取ったワタシの誇りであり、後ろめたいことはなにもない。
よし!さっすがボク!天才!
いつか、
言い聞かせなくてもよくなりますように……
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ななしさん
君の考え方、とても好きです
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