最初に言うとわたしはわたしの顔がすきじゃない。夜中にふと一人悩んでしまうとき。外でガラスに反射した自分を見るとき。写真を撮ったとき。インスタやtiktokでかわいい子が流れてきたとき。かわいいねと隣で友達が褒められているのにわたしには触れてもらえなかったとき。もっと顔がかわいかったらなあっていつも思う。何回も顔のことで悩んで泣いて、整形垢さんを漁ったりなんにもできなくなったり。
顔の良し悪しなんて人の好みによって変わるよとかどうせ何十年も経ったら若いうちのかわいいなんて崩れるんだからとか言う人もいる。そういうことじゃないってわたしは思う。今この瞬間にもっとかわいいわたしでいられたらあとどれくらい幸せだったかなってどうしようもないこと考えては泣いちゃうわたしのこと4分の3くらいは嫌いだけど残りはちょっとだけすき。自分の顔は嫌いだけど自分の感性、特にかわいいに対しての捉え方は嫌いじゃない。もちろんかわいいって顔だけじゃないと思う。とある女の子のふとした言動や表情の中にあるぐっとくるようなかわいさでくらくらするときもある。分かっている。でも、今わたしがいちばん欲しいのはかわいい顔。自分のあの子みたいにかわいかったらなあってぐちゃぐちゃする感情は醜くて汚い。嫉妬。憎悪。渦巻いている感情はきっと色で表してもピンクにはなれないし、キラキラでもない。感情までかわいくないなんてとしんどくなってしまう。でもかわいくなりたいと色々試してみるところはすごくかわいいと思う。バチバチにメイクしたり髪も巻いてかわいいお洋服着てお気に入りの香りを纏ってだいすきな靴とバックを身につける。すごく心地良くて楽しい。自分でもそういうとこはすき。
とりあえず今は自分の顔は好きにはなれないし、ぐちゃぐちゃの感情も捨てられないと思う。でも、いつかはもうちょっとだけかわいくなれるかもしれないってその望みだけで後ちょっと生きていようって思える。他の人にとっては些細なことかもしれないけど今のわたしにとってかわいいって一番重要で一番の目標だから。もっとかわいくなって誰かに愛されて満たされてくらしたいだとか贅沢かもしれないけれど。でもわたしはかわいいものがだいすきだしいつかはかわいくなれないとわたしがわたしでいるのを辞めたくなっちゃうと思う。かわいい人生にしたいな。