「今現在そういう人がいないからって、自分がダメなんだとか思う必要はないよ」その一言で、救われた思いだった。けど、同時に、地獄に突き落とされた気分になったって、今わかった。

「今現在そういう人がいないからって、
自分がダメなんだとか思う必要はないよ」

その一言で、救われた思いだった。
けど、同時に、地獄に突き落とされた
気分になったって、今わかった。

自分がダメダメな人間であるっていう、
最後の現実逃避先を失ったから？
イッパンジンとしての責務でも
重くのしかかってきたから？
どうして誰とも深く付き合えないだなんて、
答えのない問いに対する仮の答えを
奪われたから？
きっとどれもそうだ。

幻想から目が覚めて、
なのに私が現実で縋れるものは
その一言しかないんだ。

「去年はつまんなそうにしてたじゃん」
先生の目からもわかるほど
退屈だったんだ笑
いや、でも先生の観察眼が
すごいんだろうなあ。
前相談した先生は全然気づいてなかったし。

そもそも自分が退屈だったことすら
自分で気づかなかった。
そっか。私つまんなかったんだ。
どうしてつまらなかったんだろう。

やっぱり自分で考えたんじゃ、結局は
自身の社交能力に問題があるからって
結論にしか帰結のしようがないよ。
だれが私は悪くないって言ってくれたって、
そのときその時は救われても
どうせ心の底から感化されることなんて
できやしないんだ。

あーあ、ここ最近自己肯定感が
下がりまくりだなあ。
どうせ自分は、どうせ……以下無限ループ。
どうやったって自分を否定するのが
一番世話ないんだよ。

他人や環境を憎むとか、
それこそ一番辛いよ。
誰かのせいにするのが病的に
できない人間なんだと思う。

こうやって話してるのだって、
自分の特性のせいにして
私自身は悪くないと言ってるみたいで
すごく嫌だ。
そもそもそんな特性あるかさえ定かでない。
8割の確率でこれは妄想なんだと思うよ。

どうしたら距離を縮められるかって聞いたら
「それは自分で考えよう」
って言われたのもすこし嬉しかった。
誰に相談しても、誰に意見を述べても、
結局はその人の感情と持論からしか
正解のない問いの答えは紡がれない。
じゃあ聞くなって話なんだけどな。

でもその答えを聞いて
自分だってそうやって
持論と感情に固められた絶対的な正解に
縋ろうとしていたことに気づいた。
それで、少し解放された気がした。

ああ、でもだから、
解放されたから、やっぱり
辛いのかも知れない。
がんじがらめの感情持論は
正しくなかったとしても
私が現実逃避するのには
いい材料だったから。
いごこちよくなかったとしても、
わかんないし。

先生は、気の合う人がこのクラスには
多分いるよと言ってくれた。
じゃあ、その人と出会うまでは
こんがらがった他人の感情持論を解いて、
私自身の感情持論を構築する
準備でもしていよう。

私自身で考えることができるって、
なんて素晴らしいんだろう、
と思うことにしておく。
それは、辛いけど、でも
他人に寄りかかってんのも辛いから。

と、いう4月に書いたことでした。