誰かが死にたいと願っているときに
世界の何処かで誰かが死んでいる
誰かが生きたいと望んだときに
世界の何処かで死にたいと願っている
生きたい誰かは明日が保証されず
死にたい誰かは今日も生きている
死にたいと口にすると
世界の何処かには生きたくても生きられない人がいると引き止められ
夢を口にすると
そんなの無理だ諦めろと軽蔑され
希望を持つと
途端に社会の影にもみ消され
愛を語ると
誰かに幸せを願われて誰かには妬まれる
太陽は温かな光を放ってくれて
雲は涼しい日陰を作ってくれて
雨は木々や川などを潤してくれて
風は植物の子孫を運んでくれて
雪は季節の訪れや動物たちのお休みをくれる
人は誰かを傷つけあって慰めあって争って
子供の夢や希望を大人が奪い取る
子供のままでいたいという気持ちもいつしかなくなってまた醜い争いをする
誰かが言った
子供の遊び場は大人の手が加わり遊びでない世界になってしまった。おもちゃの刃物も感度が変わって、物が切れるようになってしまった。大好きな思い出は、美味しいものも知らないゴミのような毎日にあった。あんなに何もかも綺麗に見えたのに。
「傷ついた分だけ強くなる」そんなの傷つけた側の言い分だ。
僕の好きな人の言葉
世界がこんなにも汚れて見えるようになってしまったのはいつからだろうか
大人は恐怖の対象でしかなくて化物に見える
毎日世界に怯えて朝を迎え、眩しい太陽に照らされて学校へ行く
朝が来なければいいと何度も願った
夜になるといつも独りで泣いた
自傷行為がばれないように腕を隠し
みんなに愛想を振りまいた
誰にも嫌われないように
誰かに愛されるように
命は不平等だ
生きたい人は死んで
死にたい人は生きる
命の重さは全て等しいなんてただの綺麗事だ
いつも権力財力地位名声がある人が優先される
ごみみたいな世界
鳥になって何処かへ飛んでいきたい
猫になって自由気ままに生きたい
木になって鳥や動物を眺めていたい
雲になってのんびりと風に運ばれたい
自由になりたい