今、外はたくさんの花が咲いている。
TVでも、花見中継とか、花見スポットとか騒がしい。
みんなうかれて、楽しそうで、いきいきしているように見える。
進学とか、就職とか、新生活で張り切る人もいる。
でも私は、桜の花が咲くこの時期が辛い。
自分だけがずっと変わらず、ポツンと置いてきぼりを食らっているように感じる。
そして、早くこの生活から抜け出せと急かされているように感じる。
桜を見ると孤独を強く感じてしまうから、花見もしないし、TV中継もやっていたら切ってしまう。
昔はそんなことなかった。
騒ぐのは好きじゃなかったけど、桜を見るのは好きだったから、よく一人でふらっと花を見に行った。
でも今は、桜を見るだけで辛い。
花にはなんの恨みもないのに…。
「早く歩き出せ」
「ぐずぐずするな」
「動け」「動け」
そう言われている気分になる。
“春眠暁を覚えず”なんていうけれど、この時期は悩むせいかなかなか眠れない。
それもまた辛さを倍増させる。
なんか、ますますこの世界から消えていなくなりたくなる。
そんなこと、出来るわけもないのに。
花を愛でることも出来ない。
春を素直に楽しめない。
こんな自分は、生きている価値、ないんだろうな…。