"幸福とは持っているものの数ではなく、
心で感じるものだ"
トニ・モリスン "青い目が欲しい" の評論より
幸福やキラキラするって、何を持っているかじゃなくて、他人から見てどう見えるかでもなくて、誰かに見せびらかすものでもなくて、自分の心がそれに対して嬉しさや喜びを感じられるかどうかなんじゃないだろうか?
いくら他人から、すごいね。いいな。と羨ましがられても、自分の心が本当にそれを求めていなかったら、嬉しくもなんともない。虚しくなってしまう。
逆に、他人から見てなんともない、ほんのちっぽけな事でも、自分の心が喜んだり、嬉しくなったりする事があれば、それってすごく素敵でしあわせな気分になれる。
成功についても同じなんだと思う。
敬愛するルポールさんが、
"成功の秘訣は、あなたにとっての成功の意味を再定義すること。親やご近所さん、メディアが決める成功ではなく、あなたが決める成功。そうしなければ満足出来ません。"
と言っていたけれど、世間的な意味で成功しても、心の中は空っぽで虚しいって結構あるらしい。
でも、世間的にはごく平凡でも、なりたい自分になれたら、それはあなたの人生が成功したって事。
ありのままのあなた自身と、なりたいあなたが一致したって事。それって、すごく満足感があるんじゃないだろうか?
ここのところ、死にたい気持ちはなくなって、
自分の事を嫌う事もなくなって、むしろラッキーだと思うようになった。
自分の事を嫌だと思ったのは、病気をして、以前みたいに頑張ったり、お金を稼ぐ事が出来ない事が嫌なだけだった。
アホみたいだけれど、自分の価値をお金に換算して、その経済効果を計算機で計算したりしてたww
お金を稼げない自分には価値がないと思い込んでいたんだな。人間の価値を稼ぐお金の額で測ってた。
それは母親の価値観の名残りで、母親からの最後の呪いの名残りでもあった。
でも、家族や友人達は全然違っていた。
好きな事を好きなようにやって、楽しそうにしているところが好きだと言ってくれた。
それが私らしくていいって言ってくれた。
嬉しかった。しあわせだなと思った。
自分自身を好きになれるのも、好きな人達と一緒にいる時の自分や、好きな事を好きなようにやって楽しんでいる時の自分だったから。
外から見たら、自分を嫌って死にたいと思ってた時と状況はなんにも変わっていない。
単なる、病気であんまり出来る事が多くない主婦で、無理せず自分にも出来る事をしているだけだ。
でも、少数だけれど、支えてくれる家族や、良い友人達や趣味の仲間にも恵まれて、出来る範囲で好きな事を好きなようにやらせてもらっている。
私が私らしくいる事を応援してくれている。
本当にありがたいし、しあわせだ。
これこそが、虐待育ちだった私が子供の頃から望んだ事だった。
ありのままの自分自身を好きになれる事。
役に立つ立たないに関係なく、そのままの私を認めて愛して応援してくれる人達がいること。
それを考えたら、私の人生も成功だと思えた。
子供の頃、恐ろしい母親の言う事を殴られながら
きいていたので、成績も良く、いろいろと表彰される事も多かったけれど、全然嬉しくなかった。
母親に殴られなければそれで良かったから。
ティーンエイジャーの頃に荒れていたわりには、要領が良かったというか、成績が悪くなかった私は、その後国家資格に合格して、一部上場企業に就職した。
あんなにサボって遊んでいたのにズルい。ロクに勉強もしなかったのに羨ましい。という子達もいたが、やはり全然嬉しくもなんともなかった。
ただ、世間的にちゃんとした会社に入る事と、国家資格をとる事で、母親から家を出る事を認めてもらえたので、やっとこれで家を出られるという事だけが嬉しかった。それだけだった。
その後、せっかく家を出ても、空っぽだった。
なにを指針に生きて行けばいいのかわからずに、
後ろに戻る事も前に進む事も出来ず、一歩も動けなかった時もあった。苦しかった。仕事も辞めた。
もったいないといろんな人達から言われたが、家を出るという目的は達成したので、もうどうでも良かった。
少しは自分の事を好きになれるようになったのは、その後、たまたま好きな物を扱う仕事に誘われて、そこで好きな格好で、自分のキャラで好きなように仕事をさせてもらえるようになり、成果も上がってからだった。
そして、嬉しさを覚えたのも、誰かに好かれようと無理するなんて母親の時だけで充分だと思っていた私が、少しは自分自身の事を好きになれるようになって来た頃に、そのままでいいと言ってくれる友達やパートナーが出来てからだった。
それまでは、なぜか学生の頃からずっと彼氏はいたけれど、自分にとって楽なフェミニンな男の子を選んできたけれど、そういう嬉しさは持てなかった。
お金をもらって華やかなステージに立っても、
側に人がいても、ずーっと寂しかった。
本当には人を信用できずに、自分の本当の心の中を見せる事も出来なかったから。
今はずっとずっとしあわせだ。
誰もが、自分自身の人生というステージの上で、生きる喜びや嬉しさに、内面的にキラキラと輝ける瞬間を持てたらいい。
今回もなんとかサバイブ出来そうだ。
これからもしぶとくサバイブ出来たらいいんだけれど。
"この人生、この勝負に勝つためには、1000回死んでも1000回生き返る覚悟が必要です"
ルポール
"I Will Survive" ♪Diana Ross ft. Ru Paul
♪Gloria Gaynor